UFCデビュー戦で完敗、CMパンクの今後は?

パンクはすっかり圧倒されてしまい、ただの1発のパンチも当てることはできなかったのだが、それでも試合後にはオクタゴン上でインタヴューに答えて、今回の経験を「魔法のようだった」と語っている。AJブルックス(元WWEスターで、AJリーのリングネームで知られる)との結婚式に次いで、人生で2番目にすばらしい1日になった、とまで語っている。大会後記者会見に姿を見せたパンクは、顔は傷だらけ、右耳には包帯が巻かれていた。決め技となった関節技の直前に、ガルに頭部右側を集中的に殴られたからだ。もう一度チャンスが欲しい、次は勝ちたいと語るパンクからは強い信念が感じられたが、同時に彼は自分の状況も、次のチャンスはないかもしれないという現実も、ちゃんと理解していた。少なくとも、UFCでもう一度戦うのは難しいかもしれない。

「ここから先、どうなっていくのかは分からない」とパンクは述べている。「リリースされてしまうのかもしれない。その可能性も十分あると思う。そうなってほしいか、と問われれば、答えはNOだ。これからも絶対に続けていきたい。僕はバイクで転んだら、そのままバイクを道の真ん中に放って立ち去るような人間ではない。ちゃんとバイクを起こして、もう一度乗り直す。僕はもっとできるはずだが、もちろんにミッキーには脱帽だ。彼は将来有望なファイター、期待の星だ。僕は言い訳をするためにきたんじゃない。負けたことは確かだ。この顔を見てくれ。すっかりやられてしまった。耳も湧いている。今夜の出来事はしっかり覚えておかないといけない」

試合の最初から、パンクがUFCにそぐわないことは明らかだった。WWEでキャリアを積んだパンクには、幅広い層のファンをひきつけるセレブリティがある。だからこそ、彼が戦ってみたいと言えば、UFCは喜んでその願いを聞き入れたのだった。しかし、彼にできることはほどんどなかった。UFCプレシデントのデイナ・ホワイトは、パンクの努力を称賛しつつも、「彼の次戦はおそらくUFCで行うべきではないだろう」とも語っている。

「CMパンクの今後については検討してみないといけないね」とデイナ・ホワイトは述べている。「彼は2年間のトレーニングを経て、その成果を見せてくれた。いい男だし、リスペクトもしている。どうするかは考えてみよう」

Translation by Tetsuya Takahashi

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