映画『彷徨える河』:アマゾンの闇を捉えた実録手記

監督:シーロ・ゲーラ | 出演:ヤン・ベイヴート、ブリオン・デイビス / 配給:トレノバ、ディレクターズ・ユニブ
By Noriko Yamashita 2016/10月号 P116〜0 |
©Ciudad Lunar Producciones
アマゾンの闇の奥に入る、白人男性ふたりの実録手記。

呪術にかかったようなふしぎな映画だった。もとになったのは20世紀初めと半ばに、それぞれアマゾンの熱帯雨林を探検した白人男性ふたりの実録手記。ドイツの民俗学者テオと米国の植物学者エヴァンで、彼らは私たち西洋文明を基盤に生きる観客とのつなぎのような役割を果たす。主人公は原住民の生き残り、シャーマンのカラマカテだ。若いカラマカテと老いたカラマカテが登場する。

カラマカテはふたりが求める聖なる植物を探す旅に各時代同行するが、ふたりを同じ人物と思ってる節がある。ふしぎな気分になるのは違う概念の共存ゆえ?

アマゾンといえばヘルツォークの『フィツカラルド』とコッポラの『地獄の黙示録』という忘れがたい作品があった。これからはこの映画が加わることになる。



『彷徨える河』

監督/シーロ・ゲーラ
出演/ヤン・ベイヴート、ブリオン・デイビス
10月より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
http://samayoerukawa.com/

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