スティーヴン・キングが語る作家人生:原稿執筆、結婚生活、大統領選について

―小さい頃に好きだった本は? また、その本が好きだったあなたはどんな子供だったと思います?

6歳の頃、僕のお気に入りはドクター・スースの『ふしぎな500のぼうし』だった。おそらく、ちょっと変わった子供だったんだろうね。話の内容はとても単純だった。主人公がすべきことは、王様の前で帽子を脱ぐことだけ。でもいくら取ろうが、その下にはまた別の帽子がある。最終的に捕まって、首をはねられそうになるんだ。すごく怖い話だよ。

―今、お好きな本は何ですか。

すでに亡くなってしまったが、トマス・ウィリアムズの『The Hair of Harold Roux』だ。もう4、5回読んだよ。アーロン・ベンハムという男の数日間を描いた作品だ。ベンハムは"小説を書いている男"についての小説を書いている。ちょっとしたミラーハウス状態だ。この本を気に入っている理由は、小説家であるのはどういうことか、僕が思っているとおりのことを書いてくれているからなんだ。

―リラックス方法は。

本を読むこと、テレビを観ること。今はたくさんの番組があって、まるでピノキオの遊びの島にいるようだ。あとはギターを弾くこと。時々新しい曲に挑戦して、弾けるようにがんばっている。僕の歌やギターはひどいものだが、リラックスするにはもってこいだ。

―タビサさんとは結婚して45年間になります。"人間関係"について学んだことは何でしょう。

時には口をつぐんで、ふたりにとって必要なことでも、もう片方のやりたいようにやらせること。それが良い関係を保つ最善の方法だ。結婚生活をうまくやるには、たくさん黙認しないといけないことがある。話し合いを続けることも重要だ。もちろん、もう片方を好きじゃなきゃいけない。相手を好きでいると、かなりうまくいく。

Translation by Shinjiro Fujita

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