写真家・新保勇樹が捉えたThe Birthdayと"日本の日常":写真集『Tenacity Blues Diary』はいかにして作られたのか

By RollingStone Japan 編集部
2010 OSAKA(Photography by Yuki Shimbo)
写真家として独立10周年を2015年に迎えた新保勇樹が、奇しくも同年10周年を迎えたThe Birthdayを被写体に捉えた写真集『Tenacity Blues Diary』を今年3月に発売した。

CDが売れないと言われている音楽業界と同じく、出版業界も不況が続く現在、純粋な写真集を出版するのは難しいと言われている。そんななか、新保はバンドの写真集というかたちではなく、あくまで自身の写真集として制作することにこだわった。
そうして発売され、好評を博している本作は、いったいどのように作られたのか。その制作過程を新保勇樹にきいた。

新保勇樹という写真家を「The Birthdayの写真を撮っているカメラマン」という認知をしている人は多いだろう。ネットニュースや雑誌などのライヴレポートに掲載されている写真のクレジット。そしてThe Birthdayを写した写真展「ROLLIN’ BABY IT’S ALRIGHT」シリーズ(2010年、2012年、2015年)など、同バンドに寄り添った活動をしているというイメージが、特にファンにとっては強いと思う。

The Birthdayの結成が2005年、新保がフリーランスのフォトグラファーとして独立したのも同年。そして、一発目のライヴから新保は撮影していたという。

「The Birthday自体は、最初の2006年のO-EASTでやったコンベンションライヴから撮っているんです。でも、あの時はもちろんレコード会社から頼まれて仕事で撮っているからこういうスタイルではないんですけど。だから、仕事で最初に撮っているのは2006年で、その後はそんなに撮っていないんです。東京公演のたびに毎回オファーが来るようになったのが、2008年の武道館から。その前は単発で雑誌から密着の依頼が来たりとかで撮っていたんですが、その2008年の武道館以降は、今に至るまでずっと仕事で撮らせてもらっています」

Text by Nanako Kubo

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