全米大ヒット時の人となったフィーメール・ラッパー、ヤング・M.A.とは?

ーボイスメールをミックステープに収録したことに、彼女は怒りましたか?『マーヴィンズ・ルーム』で同じことをしたドレイクは訴えられてしまいましたが。

よく聞かれるんだけど、彼女は全然怒ってないよ。むしろあの曲のおかげで彼女はちょっとした有名人になって、「すごく共感した」っていろんな女の子から声をかけられるようになったらしいんだ。リアルなものはやっぱり人の感情に訴えるんだよ。

ーあなたは『Empire 成功の代償』への出演オファーを断ったそうですね。

ヤング・M.A.の名前が認知される前に、『Empire』の女優っていうイメージがつくのが嫌だったんだ。単なるチョイ役じゃなくて、すごく重要なキャラだったからね。これまで地道に努力を重ねてきて、ようやくそれが実を結ぼうとしている時に、こういう一見おいしい話に飛びつくのは賢明じゃないし、何より私のポリシーに反するから。だから丁重にお断りしたよ。ついでに言っておくと、契約内容も気に食わなかった。オファーがあったのは去年で、最近終わったばかりのシーズンが放送中だった頃。(シーズン2の)放送が始まる前、彼らが私にオファーしたキャラクターの名前は、えーっと、フレダ・ガッツ...だったかな?もともとはベティー・バーズになる予定で、あの女優(ラッパー兼女優のBre-Z)が出てるシーンは全部、私が演じることを想定していたんだ。あのキャラクターがブルックリン出身っていう設定なのも同じ理由。でも私が出演を断ったから、結局他の人に同じ役を演じさせることになったみたい。ありがたい話だったけど、私の答えはノーだった。

ー今はビルボードHot100に曲がチャートインしていますが、メジャーレーベルとの契約の話はありますか?

まぁね。いろんなレーベルのお偉方たちが私に会いたがったよ。RCA、ユニバーサル、あとアトランティックも。でもまだ決めてなくて、実際に契約するかどうかも未定なんだ。流れに身を任せるのが私のやり方だから。

ーニッキー・ミナージュの『Ooouuu』のリミックスは聴きましたか?

もちろん聴いたよ。すごく気に入った。私のチームは実際に彼女に話を振ろうとしてたんだけど、彼女が何の前触れもなくいきなり曲を発表したから驚いたよ。あんなに嬉しいサプライズはなかなかないから。あとビヨンセも、インスタグラムに投稿したビデオであの曲を使ってくれてた。個人的にはあれが一番嬉しかったね。

ー今の勢いをどうつないでいきたいと思っていますか?

どうだろうね、自分でもちょっとビビってるんだ。こんなに注目されたことはこれまでなかったから。今まではただ流れに身を任せるだけだったし、それでうまくいってた。でもまずはミックステープを完成させることかな。最近はツアーに出ることも多くなって、一緒に曲を作ろうって言ってくる人も増えたけど、やっぱり私はただ気の向くままにやっていくと思うよ。



Translation by Masaaki Yoshida

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