マックルモア、薬物依存をテーマにした新曲『ドラッグ・ディーラー』を公開

オピオイドの危険性を訴えるドキュメンタリーを制作したマックルモア、依存がもたらす痛ましい症状をリアルに描写した新曲『ドラッグ・ディーラー』を発表(Photo by Paras Griffin/Getty Images)

マックルモアが自ら制作した、アメリカに蔓延するオピオイド依存に焦点を当てるドキュメンタリーより、シンガーのアリアナ・デブーをゲストに迎えた新曲が公開された。

マックルモア&ライアン・ルイスは、シンガーのアリアナ・デブーとプロデューサーのジョシュア・"ブドー"・カープをゲストに迎え、痛ましい内容を歌った新曲『ドラッグ・ディーラー』を公開した。

静謐なピアノと荒ぶるパーカッションが絡み合うなか、最初のヴァースでマックルモアは薬物依存の計り知れない危険性について触れる。プリンス、マイケル・ジャクソン、エイミー・ワインハウスといった、薬物やアルコールへの依存が発端となって命を落としたアーティストたちを引き合いに出し、マックルモアはアメリカに蔓延するオピオイド依存の元凶である、金に目の眩んだ製薬会社を糾弾する。

「私を依存症にしたのは私の医者/製薬会社のカネに目が眩んだ加害者」というデブーによる痛ましいコーラスの後、マックルモアは依存に苦しんだ自身の過去を赤裸々に告白する。「黙示録の4騎士 やつらのことが頭から離れない」彼はそう歌う。「頼むよドクター もっと必要なんだ 処方箋にちょっと手を加えてくれないか/モルヒネやヘロインなら手が届くって?/針は使わないって言っただろ でも他に選択肢がないなら仕方ない」

シアトル出身のマックルモアが自ら制作したドキュメンタリー『Prescription for Change: Ending America’s Opioid Crisis』は、10月11日にMTVで初公開された。マックルモア&ライアン・ルイス名義での新曲『ドラッグ・ディーラー』は、同作のために書き下ろしされている。ドキュメンタリーにはマックルモアとオバマ大統領が、オピオイド依存について意見を交わすシーンも登場する。

マックルモアが薬物依存を取り上げるのはこれが初めてでない。マックルモア&ライアン・ルイスの最新作『ディス・アンルーリー・メス・アイヴ・メイド』に収録されている『ケヴィン』、出世作『ザ・ハイスト』の『スターティング・オーヴァー』、そして2010年発表の『アザーサイド』でも、彼は薬物依存の恐怖について触れている。


Translation by Masaaki Yoshida

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