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ツェッペリン、アルバム『III』制作秘話:"アコースティック転向"騒動の内幕

Brian Raftery | 2016/10/18 18:00

| (Photo by Chris Walter/WireImage) |


人里離れた歴史を感じさせる田舎ののどかな場所で過ごした時間が、彼らの中のスイッチを入れたに違いない。『III』はカリフォルニア・フォークだけの影響を受けたアルバムではない。イギリスの伝統音楽や古代から続く歴史の影響も色濃く受けている。過ぎ去りし日の哀愁漂う『ザッツ・ザ・ウェイ(原題:That’s the Way)』や、数世紀前の伝統民謡をベースにしたブギの『ギャロウズ・ポウル(原題:Gallows Pole)』などにそれがよく表れている。



休暇を終えてイングランドへ戻り、彼らは郊外のカントリーハウス、ヘッドリィ・グランジでレコーディング準備に入った(ヘッドリィ・グランジは『レッド・ツェッペリンIV(原題:Led Zeppelin IV)』のレコーディングにも使われた)。その頃までにはアルバム1枚分の素材が用意できていた。そのうちの何曲かはブロン・イ・アーでの休暇前に作られた。例えば、ヴォーカルの甲高く長いシャウトが印象的な、荒々しいヴァイキングの物語『移民の歌(原題:Immigrant Song)』もそうした曲のひとつで、アルバムの冒頭を飾る曲というだけでなく、多くのバンドのライヴのオープニングにも使われている。本アルバムの中ではこの『移民の歌』のほか、ジャムセッションをそのまま録音した静かでスローなブルース『貴方を愛しつづけて(原題:Since I’ve Been Loving You)』、ステディなハードロック・ナンバー『アウト・オン・ザ・タイルズ(原題:Out on the Tiles)』、熱狂的なギターが跳ねる『祭典の日(原題:Celebration Day)』は、いわゆる"電気"を使った印象的な楽曲である。
Translation by Smokva Tokyo

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