映画『手紙は憶えている』:ナチス残党を狩る老人と彼に待ち受けていた衝撃の展開

監督:アトム・エゴヤン | 出演:クリストファー・プラマー、ブルーノ・ガンツ、マーティン・ランドーほか / 配給:アスミック・エース
By Noriko Yamashita
(C)2014, Remember Productions Inc.
アウシュヴィッツからの生還者である老人が主人公の、シニカルで哀しいサスペンス。

ダーク・ボガードが演じて忘れがたい映画『愛の嵐』の主人公のように、身元を隠して潜伏しているナチスの残党はいまもどこかにいる。その所在を調べ上げ、自分の手で復讐しようとするアウシュヴィッツからの生還者が、高齢者施設で暮らす主人公のゼヴだ。しかし大戦後70余年を経た今、自分も敵もお互い年を取って残された時間はわずか、というこの辺に落とし穴があろうとは。なんとも皮肉で哀しいサスペンスだ。


(C)2014, Remember Productions Inc.

一見かくしゃくとしているけれど、妻が1週間前に亡くなったことさえはっきりしないのがゼヴの現状。妻の葬儀の日、友人のマックスから一通の手紙を渡される。ふたりはホロコーストの生き残りで、身体の不自由なマックスに代わりゼヴが、元ナチスへの復讐を果たすと約束したことなどが書かれていた。

RECOMMENDED

TREND