イギー・ポップとジム・ジャームッシュ監督が語る、ストゥージズのドキュメンタリー映画

ー自身のライブでは、ストゥージズの曲もたくさん披露されていますよね。

ポップ:俺のショーの4分の1くらいはストゥージズの曲だよ。曲はメンバー全員の共作だし、俺の人生の一部だからな。

ー今後もツアーに出る予定ですか?

ポップ:やりたくねぇな(笑)そろそろ引退してぇよ!

ーそうは言いつつ、現在も精力的にライブを行っています。

ポップ:今年はツアーを2つもやったからな。ひとつはジョシュ(・オム)とディーン(・ファティータ)とマット(・ヘルダース)と一緒に、もうひとつは俺がザ・ケヴィンズって呼んでるバンドを連れてな。やつらはいいよ。俺は基本的に他人に頼るのが嫌いだから、ジョシュたちに頼りっぱなしになるのは避けたかったんだ。今年はどっちのバンドとも同じくらい精力的にライブしたよ。でもそれも南米ツアーで終わりさ。以降は「たまに登場する生ける伝説」みたいになろうって、こないだマネージャーと話してたんだ。詳しくは話せないけど、俺が長年計画してるパンクのギグがあって、それをようやく実現できそうなんだよ。来年にはできると思うし、あとは映画祭か何かでライブしたいと思ってる。それもこれも、俺が年内の51公演をやり切ることができたらの話だけどな。来年はこんな生活はしたくねぇよ。

ーこのドキュメンタリーで描かれているバンドの姿は、少しも時代を感じさせません。

ジャームッシュ:彼らの音楽は古びないからね。バンドを巡る物語はドラマチックだけど、彼らの魅力はそれだけじゃない。俺は革新的な存在だったMC5が大好きなんだけど、政治を持ち出すことなくアナーキーであり続けたストゥージズは、MC5以上に革新的だった。それがいかにすごいことか、今振り返ってみるとよくわかるんだよ。ストゥージズは永遠さ。

予告編動画は以下。

Translation by Masaaki Yoshida

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