米国大統領選挙|最終討論会、注目すべきあきれたやりとり17選

メキシコ国境にトランプが築くと宣言した壁
クリントン:メキシコとの国境に壁を築くと言っていたトランプは、メキシコを訪れて大統領と会談しました。彼はそのことに触れませんでしたね。彼の主張は行き詰った上に、会談後にメキシコ大統領が「メキシコは壁の建設費など支払う気はない」と(会談時にトランプへ明言したと)明らかにしたため、Twitter上で論争が巻き起こりました。(訳註:トランプはメキシコ訪問後のインタビューで、「壁の建設費をどちらの国が負担するかは話題に上らなかった」と答えていた。)

不法移民問題
トランプ:今アメリカには「ラテン系の悪人」がいます。そいつらを追い出さなければなりません。

ロシアのプーチン大統領
トランプ:私はプーチンを個人的には知りません。彼は私のことを評価する発言をしています。彼と友好的な関係を築けたらよいと思います。ロシアとアメリカが協力してイスラム国(ISIS)問題に対応できるのが理想的です。プーチンはクリントンに関心を持っていません。彼はアメリカ大統領に敬意を抱いていないのです。

クリントン:それはプーチンが(トランプを大統領にして)、アメリカ大統領を彼のあやつり人形にしたいからでしょう。

トランプ:いやいや、あやつり人形はあなたの方です! 

クリントン:ロシアがアメリカ合衆国に対するサイバー攻撃に関与していることをあなたが認めようとしていない、というのは明確な事実です。アメリカ国民に対するスパイ行為をあなたは助長しています。あなたは喜んでプーチンの主張を代弁して彼に取り入り、NATOを崩壊させ、プーチンの言いなりになろうとしています。今回の大統領選であなたは彼の大のお気に入りなので、今後も支援を受け続けるのでしょうね。

核の使用
クリントン:核兵器について重要なのは、大統領が下した決断には従わなければならない、という点です。大統領命令を受けてから権限を持つ担当者たちが核兵器を発射するまで約4分間です。このとてつもない責任を担ったことのある10名の人たちが立ち上がり、「信用ならないドナルド・トランプに核のコードを持たせ、核のボタンに手を置かせてはならない」と主張しました。このようなことは前例がありません。

両者の経験の差
クリントン:私がオサマ・ビン・ラディンへの制裁作戦をホワイトハウスのシチュエーションルームでモニターしていた日、あなたはテレビ番組『セレブリティ・アプレンティス(原題:The Celebrity Apprentice)』の司会をしていました。

トランプに対するセクハラ告発
トランプ:まず、これまでのストーリーの大半は嘘であることがわかってきました。(トランプを告発している)彼女たちのことを私は知りませんが、どのように表舞台へ出てきたのかは何となくわかります。私はクリントンの陣営が仕掛けたのだと確信しています。最近公開されたビデオ(訳註:活動家グループProject Veritasが公開した告発ビデオ)を見てみれば、きっと誰もがそう思うでしょう。私はシカゴやその他の私の集会で何が起きたのかずっと不思議に思っていました。クリントンとオバマが裏で手を引いて人を雇い、集会での暴力沙汰を引き起こしたのです。すべてはでっち上げです。私は強く言いたい。私はここにいる妻にも謝罪しません。なぜなら私は何もしていないからです。

Translation by Smokva Tokyo

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