コナー・マクレガーの歴史的勝利:UFC史上初の同時2階級制覇チャンピオンの誕生

By Mike Bohn
UFC 205の後、2階級のタイトルベルトを持ったコナー・マクレガー。(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC)
コナー・マクレガーは、エディ・アルヴァレスを下し、UFCライト級とフェザー級の2つのタイトルを獲得。

コナー・マクレガーはUFC入りして間もない頃から、いつの日か自分が、UFC史上初の同時2階級制覇チャンピオンになるのだと予言していた。そして日本時間2016年11月13日(日)に開催されたUFC 205で、とても実現できそうには思えなかったその計画を現実のものとしたのだった。

マクレガー(MMA戦績21勝3敗、UFC戦績9勝1敗)は、エディ・アルヴァレス(MMA戦績28勝5敗、UFC戦績3勝2敗)を第2ラウンドにノックアウトし、マジソン・スクエア・ガーデンで開催されたUFCにとって20年ぶりとなるニューヨーク大会を締めくくり、UFCライト級およびフェザー級2本のベルトを獲得したのである。

さらにすごかったのは、"ザ・ノートリアス"ことマクレガーが、これをいとも簡単にやってのけたことだった。お得意の左パンチで繰り返しアルヴァレスを打ち抜き、試合開始後数分でアルヴァレスを何度もダウンさせた。アルヴァレスも冷静さを失わず、最初の猛攻を耐え抜いてみせたが、薄氷を踏んでいるのは明らかだった。彼が仕留められてしまうのは、もはや時間の問題だった。

ダウンを奪われたアルヴァレスは、頭のモヤモヤを払うと、マクレガーとの打撃戦に応じたり、テイクダウンを取ろうと試みたのだが、まるで決めることはできなかった。マクレガーは第1ラウンドの対戦相手の攻撃を全てはねのけると、第2ラウンドにはすっかり調子に乗ってしまった。

マクレガーはアルヴァレスをもう一度ダウンさせた。これが3度目の正直となった。マクレガーはアルヴァレスをグラウンドの打撃で追撃、第2ラウンド3分4秒、ついにレフリーが2人を分けた。マクレガーの勝利が確定すると、観客は歓喜のるつぼに巻き込まれた。

これでマクレガーはB.J.ペン、ランディ・クートゥアに並んで、UFC史に残る2階級のベルトを獲得した選手となった。そしてマクレガーが他の2人と比べて格別なのは、2本のベルトを同時に獲得した最初の選手として、UFCの歴史にその名を永遠に刻んだことだった。

「こうなることははっきり分かっていた。神様に誓ってもいい。はっきりと分かっていたんだ」と勝利後のマクレガーはローリングストーン誌に語った。「オレはこれを現実にするまでやり続けた。自分の実力にはとても自信を持っている。オレは一生懸命練習して自分の吐いた言葉を実現させた。たくさんの時間と練習が証明になった。オレは1時間たりとも休んだことはない。この結果にはとても満足しているし、とても感謝している。ハッピーだ。しかし、驚いてはいないぞ。こういうことが起きることは知っていたんだ」

UFC 205は1,770万ドルという入場料収入記録を樹立した。20,427人の観客動員が、前例のないほど高額のチケットを購入したからだ。UFCプレシデントのデイナ・ホワイトによるとこの大会はまた、ペイ・パー・ヴュー売上の新基準を樹立することが確実視されているという。8月のUFC 202で行われたマクレガーとネイト・ディアスとの再戦が打ち立てた165万件を突破する勢いなのだ。

勝利がアナウンスされると、マクレガーはライト級のベルトを腰に巻き、そして2本目のベルトも持ってこいと要求した。そして彼は、両肩にベルトを1本ずつかけ、忘れ難い名場面を描き出してみせた。アルヴァレスは試合後、マクレガーの試合をさせてしまったことを認めている。
Translation by Tetsuya Takahashi

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