グレイトフル・デッド、66年の未発表ライヴ音源が蘇る

グレイトフル・デッドの名曲の最後のコンサート音源が、結成50周年を記念してリイシューされるデビュー・アルバム『ザ・グレイトフル・デッド』のボーナス・ディスクに収録される(Photo by Herb Greene )

グレイトフル・デッドの66年の未発表ライヴ音源が、リイシューされるデビュー・アルバムのボーナス・アルバムに収められる。レアな音源から『スタンディング・オン・ザ・コーナー』の骨太の演奏が先行公開された。

若々しいグレイトフル・デッドの演奏する『スタンディング・オン・ザ・コーナー』のレアなライヴ音源が公開された。同音源は、バンドの50周年を記念してリイシューされる1967年のデビュー・アルバム『ザ・グレイトフル・デッド(原題:The Grateful Dead)』に収められる。

先行公開された音源は、1966年7月29日にバンクーバーのP.N.E.ガーデン・オーディトリアムで行われたコンサート時に録音されたものである。グレイトフル・デッドの記録収集家デイヴィッド・レミューがローリングストーン誌に語った所によると、このコンサートはカリフォルニア州外で行われた初の公式単独ライヴだった。

それ以前にバンドが州外で行ったライヴは、1966年1月にポートランドで開催されたアシッド・テストだった。しかし、バンクーバー・トリップス・フェスティバルでバンドは、素晴らしいオリジナル曲『スタンディング・オン・ザ・コーナー』を披露している。「グレイトフル・デッドがこの曲をライヴで演奏した回数は少なく、このバンクーバーが最後だった」とレミューは証言する。

バンクーバー・トリップス・フェスティバル(1966年7月29、30日)からの未発表音源は、『ザ・グレイトフル・デッド デラックス・エディション』の2枚目のディスクに収録される。『スタンディング・オン・ザ・コーナー』同様、『ユー・ドント・ハフ・トゥ・アスク・ミー(原題:You Don’t Have to Ask Me)』や『カードボード・カウボーイ(原題:Cardboard Cowboy)』も、最後のレアなライヴ音源である。



デビュー・アルバムのリイシュー盤『ザ・グレイトフル・デッド デラックス・エディション』は2017年1月20日(予定)に、2枚組CDまたはピクチャーLP(限定1万枚)でリリースされる。どちらのヴァージョンにも、オリジナルのテープからデヴィッド・グラッサーがリマスターしたデビュー・アルバムと、バンクーバー・トリップスのライヴ音源が含まれる。詳細情報やプレオーダーは公式サイトで可能となっている(記事執筆現在)。

バンドはまた、全27枚のシングルを7インチ・カラー盤でリイシューし、こちらのプレオーダーも開始している。オーダーは dead.net にて44.98米ドルで受け付けている(3ヵ月おきにリリースされるセットの最初の4回分を含む)。



グレイトフル・デッド 50thアニバーサリー デラックス・エディション

ディスク1:
1. ゴールデン・ロード(原題:The Golden Road (to Unlimited Devotion))
2. ビート・イット・オン・ダウン・ザ・ライン(原題:Beat It On Down the Line)
3. グッド・モーニング・リトル・スクールガール(原題:Good Morning Little Schoolgirl)
4. コールド・レイン・アンド・スノー(原題:Cold Rain and Snow)
5. シッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド(原題:Sitting on Top of the World)
6. クリーム・パフ・ウォー(原題:Cream Puff War)
7. モーニング・デュー(原題:Morning Dew)
8. ニュー・ニュー・ミングルウッド・ブルース(原題:New, New Minglewood Blues)
9. ヴァイオラ・リー・ブルース(原題:Viola Lee Blues)

ディスク2: P.N.E.ガーデン・オーディトリアム(ブリティッシュコロンビア州バンクーバー、カナダ)
1966年7月29日収録
1. スタンディング・オン・ザ・コーナー(原題:Standing on the Corner)
2. アイ・ノウ・ユー・ライダー(原題:I Know You Rider)
3. ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー(原題:Next Time You See Me)
4. シッティング・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド(原題:Sitting on Top of the World)
5. ユー・ドント・ハフ・トゥ・アスク(原題:You Don’t Have to Ask)
6. ビッグ・ボス・マン(原題:Big Boss Man)
7. スティーリン(原題:Stealin’)
8. カードボード・カウボーイ(原題:Cardboard Cowboy)
9. ベイビー・ブルー(原題:Baby Blue)
10. クリーム・パフ・ウォー(原題:Cream Puff War)
11. ヴァイオラ・リー・ブルース(原題:Viola Lee Blues)
12. ビート・イット・オン・ダウン・ザ・ライン(原題:Beat It On Down The Line)
13. グッド・モーニング・リトル・スクールガール(原題:Good Morning Little Schoolgirl)

1966年7月30日収録
14. コールド・レイン・アンド・スノー(原題:Cold, Rain and Snow)
15. ワン・カインド・フェイヴァー(原題:One Kind Favor)
16. ヘイ・リトル・ワン(原題:Hey Little One)
17. ニュー・ニュー・ミングルウッド・ブルース(原題:New, New Minglewood Blues)

Translation by Smokva Tokyo

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