『渋谷純愛物語』で愛の表現にこだわるSPICY CHOCOLATE:レゲエシーンの今と未来を語る

By TAKASHI TOKITA
KATSUYUKI a.k.a. DJ CONTROLER 率いる REGGAE SOUND CREW=SPICY CHOCOLATE。
SPICY CHOCOLATEが、最新アルバム『渋谷純愛物語3』へ込めた想いをはじめ、世界のレゲエシーンにおける課題など、現在の胸中を赤裸々に語った。

長くジャパニーズ・レゲエ界を牽引してきた KATSUYUKI a.k.a. DJ CONTROLER 率いる REGGAE SOUND CREW=SPICY CHOCOLATE。活動22年目にして必要なことは"進化"と言ってはばからない、SPICY CHOCOLATEの本音に迫った。

―改めて、今回のアルバムのコンセプトを教えてください。
 
『渋谷純愛物語』というシリーズがありまして、今回は三部作の最終章になります。それぞれが持っている恋愛のエピソードを入れたようなコンセプトのアルバムになっていて、聴いている人が自分の恋愛に置き換えられたらいいなと思って作っています。

―そうすると、実体験なども投影して作っている?
 
そうですね。皆それぞれアーティストの実体験や、自分たちが持っている想いを表現しているところはあると思います。最初にアーティストさんを選出することから始めますが、まずは雑談をしますね。僕は歌わないので楽曲とテーマをこちらで提供するわけですが、たとえば詞も考えてもらったり、アーティストさんと一緒の時間を過ごすことで、その人の恋愛のバックボーンを知る作業を行い、ケースバイケースで個々の曲を作り上げています。

―つまり、その人に寄り添った楽曲に仕上がっているわけですね。
 
全部で12曲アルバムの中に入っているんですが、全部が同じテーマになっちゃいけないわけじゃないですか。だからテーマを変えたり、視点を変えたり、そういう工夫は凝らしています。好きという気持ちを表現するにしても、言いにくい男の人がいるとして、僕たちの曲が言葉の代わりになればいいなあという想いで作っている曲もあります。

―よく、アコースティックギターで弾き語って想いを伝えるパターンはよく聞きますが、レゲエでは最近珍しいですよね?
 
おそらく、他のアーティストの方はそれほどやられてなくて、SPICY CHOCOLATEとしては16枚目のアルバムになるわけですが、いろいろなアプローチで楽曲を作ってきた結果、いま行き着いた表現の仕方が、そういうことになっているのかもしれないですね。

最初、僕は純愛とはまったくかけ離れているところからスタートしていて、踊れるダンスミュージック系の楽曲を作っていました。30歳を超えた頃、愛という言葉を出すことに恥を感じなくなって、愛って大事ということも自分の日常で感じるようになって、ダンスミュージックとラブソングを同時進行で作っていきました。そして「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」という遠距離恋愛を表現した楽曲で本当に多くの方に知ってもらえて。その後、SPICY CHOCOLATE=ラブソングというイメージが強くなったので、この『渋谷純愛物語』シリーズが始まったという経緯がありますね。

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