ダコタ・パイプライン、陸軍が見直しを検討:抗議デモ参加者に歓喜の渦

By DANIEL KREPS
陸軍のダコタ・アクセス・パイプラインへの地役権許可申請却下の発表を受け、歓喜に沸くスタンディングロック・スー族居留地(Photo by Scott Olson/Getty Images)
米陸軍工兵隊が12月4日、ダコタ・アクセス・パイプラインの建設予定地の地役権の承認を行わず、"代替ルートを検討する"と発表したことを受け、スタンディングロック・スー族の居留地に集まった何千人もの抗議デモ参加者は歓喜に沸いた。

米陸軍土木工事部門のジョーエレン・ダーシー次官補は同日、「これまでにスタンディングロック・スー族とパイプライン建設側で幾多の協議と情報交換を重ねてきました。しかし、すべきことが未だたくさん残されていることは明らかです。この計画を迅速に完了し責任を全うするためには、パイプラインの設置ルート見直しを検討するのが最善の策です」と語っている。

12月2日には2,000人の退役軍人が抗議デモ参加者を守るために抗議活動に参加するなど、抗議デモ参加者と警察機関の間の緊張が高まっていたが、今回の発表を受け、抗議デモに集まった人々は喜びに包まれている。

12月4日の発表前、米司法省はパイプラインが水の供給を脅かし、先住民の聖域を傷つけると繰り返し主張する抗議デモ参加者に対し、12月5日までに退去するよう通告していた。

米内務長官サリー・ジュエルは、12月4日の発表は「パイプラインの代替ルートとその潜在的な影響に関する綿密な調査ならびに評価が確実に行われるようにするもの」であり、「条約、連邦法、ならびに先住民族のリーダーとの協議によって保障されている先住民の権利が、環境影響評価書の作成における調査に必要不可欠な要素であることを強調するもの」であると声明を通してコメントしたとワシントンポスト紙は報じている。

予算37億円のパイプライン工事の地役権認可申請を却下するという陸軍の発表を受け、スタンディングロック・スー族のチェアマンであるデーブ・アーチャンボルト2世は声明を発表し、「我々は政府の決断を全面的に歓迎し、オバマ大統領、陸軍司令部、司法省、内務省がとった、歴史の行く先を修正し、正義を行うという一歩に、最大限の感謝を持って賛辞を送ります。スタンディングロック・スー族ならびに全インディアン部族は、このオバマ大統領が下した歴史的な決断への感謝を永遠に忘れることはありません」と政府の決断についてコメントした。

また、声明の中でアーチャンボルト2世は、抗議活動に参加した人々について「このことのために声を上げてくださったすべての方々に感謝します。また、この運動を率いてくれた我々の部族の若者に感謝します。我々を応援してくれた世界中の方々に感謝します。我々の水を守るために我々の戦いのために野営地へと出向いてくださり、我々を応援してくださった何千人もの方々、また様々な方法で時間、力、お金を我々のために費やしてくださった何万人もの方々に感謝します。そして特に、我々とともに立ち上がってくれた他地域に居留する他民族の方々に感謝します。あなたがたの困難の時には、我々が必ずあなたがたのために立ち上がります」と続けた。

さらにアーチャンボルト2世は、来るトランプ政権や、その他の先住民族の権利を脅かす人々について「今回の決断を尊重と、ここに至るまでの複雑な過程の理解」を望んでいると述べている。

Translation by Yu Sekine

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