マイケル・ムーア、大統領選直前に"トランプ勝利"を予言:「トランプ支持者は合法的なテロリストだ」

予備選であなたはバーニー・サンダース支持を強く打ち出していました。サンダースを支持していた人々は今、ヒラリーにするか第三党の候補者を支持するか揺れています。彼らへ何か伝えたいことはありますか? 

おいおい、ちょっと待って(しばらく沈黙)。マーガレット・サッチャーやサンドラ・デイ・オコナーやクラレンス・トーマスに投票してくれって話じゃないんだぜ。ヒラリー・クリントンに投票しようって呼びかけているのであって、それは本当によいことだ。彼女はこれらの人々とは違う。「ヒラリーを支持するにあたって何か問題があるか?」・・・イエス、「彼女の訴えていることに賛成しかねる点があるか?」・・・イエス。彼女は現状の支持基盤に満足していない。そこで、バーニー革命を起こした我々なら、彼女自身が立ち上がる助けになれる。我々(元バーニー支持者)はその方法をよく心得ている。

現時点でそれがこの国にとって最善の方法だ。我々(バーニー)は敗れた。我々はよくやった。我々は(民主党全国委員長の)デビー・ワッサーマン・シュルツが嫌いだし、全国委員会の選挙の運営方法にも不満がある。しかし我々は22の州で勝利した。社会主義者が国のほぼ半分をとったのだ。これは歴史的な出来事であり、子供たちが成長して大人になる頃、18歳〜35歳のヤングアダルトは資本主義よりも社会主義を支持するようになるだろう。それが社会をよりよくする唯一の方法であり、その時彼らは、それを実現しかけた我々のことを思い出すことだろう。今回の大統領選では、億万長者vs社会主義者という対決がもう少しで実現しそうだった。

"FBIがトランプタワーの前でトランプに職務質問すればいい"

ーこれまでにトランプとは個人的に関係したことはありますか?

トランプとは1998年にロザンヌ・バーのトークショーにゲストとして呼ばれた時、楽屋で会った。彼が楽屋へ入ってきて私と共演すると知って怒り出した。プロデューサーたちの所へ行って「俺は出演できない。奴は俺をただ攻撃するだけだ」と言っていた。プロデューサーのひとりが私に「彼は非常に神経質になっています。彼と話してもらえますか?」と頼んできた。私はトランプの所へ行って自己紹介し、握手した。冷たくて汗ばんだ手だった。「番組で喧嘩する理由はない」とトランプは言った。私は「トランプさん、私はニューヨークに来てまだ数年ですし、あなたの事もよく知りません。あなたの名前はビルでお見かけします。GM社と同じように私に吊るし上げられるとでも思っているのですか? 私はただロザンヌと、私の番組『マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人(原題:The Awful Truth)』の話をしに来ただけです」と言った。私は彼をとにかくなだめなければならなかった。「心配ご無用です。ただ出演して楽しみましょう」。そして我々はトークショーのソファに座って楽しく話をし、特に問題は起きなかった。

ーこれは最も答えにくい質問かもしれません。トランプのよい点を挙げるとすれば、どこでしょう? 

(笑)うーん。セントラルパークのアイススケートリンクを復活させてくれたことは彼に感謝すべきかな。これは素晴らしい事業だったし、彼は自費で改装工事を請け負った。私は性善説を信じているが、人は時々その"善"であるべき本性を忘れてしまうことがある。よい部分が隠され、道を見失ってしまう。私は長年ニューヨークに住み、彼の業績を見てきた。彼が全米家族計画連盟の基金調達を支援していたことも覚えている。彼は自分の結婚式にブッシュ家でなくクリントン家を招待した。

しかし彼はよい人ではない。もう彼のあら探しをするのは疲れた。我々は彼を止めねばならない。ホワイトハウスに社会病質者を入れてはいけない。「マイク、それは違う。彼は精神病質者だ」という人もいるだろう。その違いは私にはよくわからないが、とにかく彼がよくない人間で、誰かの助けを必要としていることは理解できる。彼が心を病んでいることを理解した時、まっとうな心を持った人は、彼に助けが必要なことがわかるだろう。

また、小児性愛者から住民を守るように、トランプから国民を守らなければならない。トランプは、刑務所へ入る必要のない小児性愛者のような存在だ。病んでいる。小児性愛者は隔離して子供たちに手出しできないようにすべきで、トランプもそれと同じような扱いをすべきだ。

Translation by Smokva Tokyo

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