写真家・石川直樹がその旅人生において、写し描いたもの

By RollingStone Japan 編集部
Naoki Ishikawa、シリーズ「DENALI」(1998)より
世界中を旅しながら写真を撮り続けてきた写真家、石川直樹。12月17日より、茨城県にある水戸芸術館にて、自身初の美術館での個展『この星の光の地図を写す』が開催される。

写真家、石川直樹は、ずっと旅をしてきた。高校生の夏休みにインドを訪れて以降、ずっとだ。エベレストをはじめとする世界七大陸の最高峰に登頂し、北極から南極までを縦断。世界に点在する先史時代の洞窟壁画を撮影してまわったり、ミクロネシアの伝統的な航海術であるスター・ナビゲーションの継承者に弟子入りし、その延長で太平洋の島々を渡ったこともあった。もちろん、日本も彼のフィールドだ。北海道から沖縄にいたる島の連なりを群島として見据え、垂直方向へ、水平方向への移動のみならず、人の知恵や技術の源泉を辿るような冒険も、彼の旅には含まれる。

12月17日より、茨城県にある水戸芸術館にて彼の個展『この星の光の地図を写す』が開催になる。これまでも国内外の美術展に参加してきた石川だが、美術館での個展は自身初だという。タイトルに示した「地図」とは? 展覧会への意気込みは? 彼に話を聞いた。

―水戸芸術館での個展が開かれます。これまでも、多くの展覧会に出展されてきましたが、美術館での個展は初めてだと。

僕にとってこの展覧会は、10代の頃から続いている旅の軌跡を振り返り、新しいステージへ向かうための区切りとして位置づけています。今年が30代の最後の年で、これまでの約20年間の旅をできる限り俯瞰しよう、と。高校2年生のときに訪れたインドから、今夏に行ったアラスカのデナリまで、たくさんの写真を見せる。展示する作品の数も200点以上になります。また、遠征の装備や旅先で入手した道具類なども展示する予定です。

RECOMMENDED

TREND