ノーベル賞授賞式:パティ・スミスがディランの曲を披露、スピーチは代読

「ティーンエイジャーの頃から彼のファンだったの。もう半世紀前ね」とスミスは続けた。「彼の影響力はものすごく広範囲で、わたしも大いに感化されたわ。まさかわたしが12月10日に彼の曲を演奏するなんて思ってもいなかったけれど、とても光栄なこと。時代を超えた現代の文化的リーダーへの感謝を込めて歌おうと思うわ」。

ディランが授賞式の欠席を正式に表明した後、スウェーデン・アカデミーは恒例となっている12月7日の記念講演の代替イベントは行わないことを決めた。「しかしボブ・ディランには、例えば来春、ストックホルムでパフォーマンスを披露する機会がある。その場は記念講演を行う絶好の場にもなり得る」とアカデミーは述べている。

各受賞者は、受賞部門に関連する講演を12月10日から6ヵ月以内に行うことを求められている。スウェーデン・アカデミーは、ボブ・ディランも受賞要件に従って記念講演を行うことを望んでいる。今回代読されるディランのスピーチがその要件を満たすものになるのかどうかは、不明である。

ノーベル財団の広報担当アンニカ・ポンティキスによると、ディランの表彰状とメダルは後日手渡されるという。ただ、具体的な日程は決まっていない。

当初ディランがノーベル賞受賞に対する態度をはっきりしなかったため、何人かのアカデミー・メンバーの反感を買った。最終的にディランは、「ノーベル賞受賞の知らせを受け、私は言葉を失った。とても光栄に思う」とコメントしている。

Translation by Smokva Tokyo

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