トニー・ホークが語る、史上最高のスケボー映画『The Search for Animal Chin』

By Eric Hendrikx
ホークはアニマル・チン・ランプのレプリカを製作することを決意した。(Photo by Eric Hendrikx)
『The Search for Animal Chin』の30周年で盟友たちと再会し、ボーンズ・ブリゲイドが再結成。あの象徴的な写真と伝説的なランプが再現された。

1986年、伝説のスケボーチーム、ボーンズ・ブリゲイドのメンバーであるスティーブ・カバイェロ、トミー・ゲレロ、トニー・ホーク、マイク・マッギル、ランス・マウンテンは、スケート仙人、ウォン・トン・"アニマル"・チンの知恵を求めてカリフォルニア州オーシャンサイドへの旅に出た。彼らの冒険は、取り壊されるまでの3日間しか存在しなかった歴史上で最もアイコニックなスケートランプでのプレイへと彼らを導いた。その伝説のセッションはパウエル・ペラルタのカリスマ的映画『The Search for Animal Chin』に収められている。リリース以来、同作は一世を風靡したカルト的人気を誇るクラシックとして、そして最も成功したスケートボーディング・ビデオとして君臨してきた。

30年が経ち、ホークはアニマル・チン・ランプのレプリカを製作したうえでボーンズ・ブリゲイドを再結成して、取り壊されてから長い年月が経ったあのランプで、歴史的な写真やビデオをもう一度撮りなおそうと決意した。「妻が、ウッドワードが新しいチン・ランプを作って、どこかにずっと設置しておけないかニール・ヘンドリックスに声をかけてみたらどうかと言ってくれたんだ」とホークは振り返る。「そして何回かの電話とミーティングの後、それは現実になった。このウッドワードからのスケボー・コミュニティへのプレゼントのおかげで、今では誰もがチン・ランプで滑ることができる」。

オリジナルのアニマル・チン・ランプの製作者であるティム・ペインの指揮のもと、カリフォルニア州テハチャピのウッドワード・ウェスト・スケートパークに映画の30周年を記念した新しいチン・ランプが誕生した。完成したそのランプはオリジナルをほぼ忠実に再現している。エクステンション、チャンネル、デッキ上のミニランプはもちろん、オリジナルの取り壊し以来、他のどこも再現することがなかったフルバーチカル・スパインまでも、である。「オリジナルのチン・ランプは世界初のバーチカル・スパインで、1986年以来、一度も作られていない」とカバイェロは語る。



「まったく悪趣味なデザインだ」。そびえ立つバーチカル・スパインを見つめてマウンテンは笑うがその目は全く笑っていない。

ビギナーからプロまで、これからあらゆるスケボーファンが訪れ楽しむことになるこの新しいチン・ランプのお披露目に先立って、ボーンズ・ブリゲイドはウッドワード・ウェストを訪れ、オープニング・セッションのための肩慣らしを行った。パウエル・ペラルタの創設者であるジョージ・パウエル(ちなみ彼はここへ来る途中、自身の所有するリッパーが描かれた4BB航空機を操縦しランプ上空を通過している)とステイシー・ペラルタさえもこの光景を一目見ようとやってきた。「感動的だね」とペラルタは語る。みんなそれぞれ犠牲を払って、再結成が実現した。当時とは違う理由で...今回は純粋に滑る喜びのために。スケボー会社のためじゃない。それに今はチームの仲もいい。いつもそうではなかったからね」。
Translation by Yu Sekine

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