ローリングストーン誌が選ぶ、2016年の映画ベスト20

By Peter Travers
ローリングストーン誌が選ぶ、2016年の映画ベスト20
感情を刺激する悲劇を取り上げた映画から、インディーズのミュージカル、スコセッシ映画に、そして、『Manchester by the Sea(原題)』に至るまで、― ローリングストーン誌でもおなじみの映画評論家のピーター・トラヴァースが2016年の優れた映画を20本厳選した。

2016年のハリウッドは、黒人の命も重要であること、ミュージカルには実は意味があったこと、若い監督もマーティン・スコセッシ、クリント・イーストウッド、コーエン兄弟などの大物と張り合えること、─そして、タブーなテーマが存在しないことを教えてくれた。そこで今回は、スタジオが資金を提供しているのであれ、インディーズ作品であれ、最高の映画は、シリーズ、前編、リメイク、焼き直し、そして、マーベルコミックの世界を超越し、実に多彩な表現をすることができる点を思い出させてくれる20本の映画を紹介する。

20位 ズートピア(原題: Zootopia)

2016年はアニメが大躍進を遂げた1年であった ─『ドリーを探せ』、『Kubo and the Two Strings(原題)』、『ペット』、『ソーセージ・パーティー 』、『Sing/シング』がヒットしている。しかし、動物の王国で、かつては穏やかだった肉食動物が攻撃的な本能を取り戻す様子を描いたこの作品ほど、アニメというフォーマットのポテンシャルを活かした作品は他には見当たらない。子供はキュートなウサギとキツネに大喜びするだろう。その一方で、大人は駆け引き、偏見、迫害、そして、壁作りが立て続けに起きる展開が、気味悪いほどトランプ時代と一致することに気づくのではないだろうか。誰が見ても何かを得られる映画だ。
Translation by Kensaku Onishi

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