連載|CRO/COOL ROCKIN' OFFICER|向本 護(太衛工業株式会社 代表取締役)

By Masahiko Ono 2017/01月号 P108〜109 |
ローリングストーン日本版2017年WINTER/向本 護 太衛工業株式会社 代表取締役 (Photograph by Kazuhiko Tawara)

―そうした音楽人生を歩んでこられた向本さんのお仕事が水道や空調の配管工。イメージ的になかなか結びつきづらいのですが。

仕事もギターも同じだと思ってます。僕は高校を2日で中退しているんです。その後、飲食店などでバイトしていたんですが、ある日、先輩に誘われて行ったのが配管工の仕事でした。誘われるがままに行ってはみたものの、わけがわからない。これまで何でも説明されれば器用にこなせていたのに、何の役にも立てませんでした。人生で初めての挫折です。悔しかったけどギター同様にこの仕事も極めたいと思いました。

―現在活動されているバンドメンバーとはどのように知り合ったのですか?

仕事の現場でアイアン・メイデンを鼻歌で歌っているのがいて。その曲名を当てたら"何で知ってんねん?"と(笑)。それが今のヴォーカルです。それから徐々にメンバーが揃って、4ピース集まったところでバンドとして活動を始めました。

―10代と比べて、今の音楽活動はいかがですか?

今の音のほうが適度に力が抜けていて、カッコいいなと感じています。オールディーズやハードロックなど洋楽をメインに演奏していますが、リクエストに応えて、BOØWYのような邦楽ロックを演ることもあります。ヴォーカルが歌いやすいようにキーをアレンジしたり、チャック・ベリーの曲をジミー・ペイジ風に弾いてみたり。ピストルズをイングヴェイ・マルムスティーンに演らせたらどうなるだろうとかね(笑)。実験的に演奏したりして、めっちゃ面白いです。



―今後の目標はありますか?

今も近いことはやっているんですが、僕ら主催でイベントをやりたいと思っています。音楽好きの人は多いですけれど、一方で演奏する場がなくて困っている人も多いんです。そうした人たちを集めて、聴く側も演奏する側も楽しめる場所を提供していきたいと思っています。


MAMORU MUKOUMOTO
向本 護 1980年8月6日、京都府生まれ。幼い頃にロックに目覚める。高校を中退後、先輩から紹介された配管工事の仕事に就く。20代後半に資格を取得し、2012年に起業。2015年には太衛工業株式会社を設立し、バンド活動の傍ら、京都市内を中心に関西、関東などを飛び回り、建築関係のあらゆる相談に応じている。仕事依頼、対バン希望、出演依頼は下記にて受け付け中。
taiei@eco.ocn.ne.jp

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