新たなフェーズに入った新日本プロレスが向かう創立45周年

By Takayuki Okamoto
左から内藤哲也選手 /オカダ・カズチカ選手/棚橋弘至 選手 Photo:(C)新日本プロレス
格闘技ブーム、選手の離脱を乗り越え、生まれ変わった新日本プロレス。性別、世代、国境までを超え、"プロレスブーム"新時代を迎えた、その背景に迫る。

「プロレス人気が盛り上がっている」と言われ出してから、かれこそ3、4年が経った。2000年代に入り空前の総合格闘技ブームに押され、活気を失っていたプロレス界。近年プロレスファンになった人々は、きっと信じられないかもしれない。現在の新日本プロレスは、どの会場にもたくさんの観客が押しかけ、満員・超満員を連発。東京の会場で行われるビッグマッチのチケットは軒並み発売直後にソールドアウト。聖地・後楽園ホール大会のチケットともなれば、プレミア化しているほどだ。その盛り上がりを支える客層は大きく変わり、女性ファンの増加と共に「プ女子」なる言葉も生まれ、会場の最前列に女性が陣取っていることも珍しい光景ではなくなった。家族連れの姿も多く、明るさに満ちた会場の雰囲気は昔ながらの男臭さが薄れ、ポップな空間へと生まれ変わった。

このようなポップで明るい雰囲気は、個性豊かなプロレスラーの存在からも発信されている。20代のIWGPチャンピオン、オカダ・カズチカ、いまやベテランの域に達してるエース・棚橋弘至やといったメインを張る華やかなイケメンレスラーや、リング上で軽快な動きを見せるKUSHIDA田口隆祐らジュニアヘビー級の選手たち、地上波のバラエティ番組等に出演していることで一般的な知名度も高い、真壁刀義、本間朋晃、獣神サンダー・ライガーといった選手など、かつての怪物的なプロレスラーのイメージとは違い、強さと親しみやすさ、ユーモアを兼ね備えたキャラクターを持っており、マニア以外のファンを獲得することに大きな役割を果たしていたといえる。

2016年はそんな上昇一方に見えた新日本プロレスに激震が走った。年明け1月早々に起きた主力選手の離脱だ。オカダ、棚橋とトップ3の一角をなす中邑真輔、外国人レスラーのトップ・AJスタイルズ、カール・アンダーソンといった人気レスラーたちが、世界最大のプロレス団体WWEに移籍したのだ。さらに女性人気の高い飯伏幸太が退団してフリーになることが発表されるなど、「これから新日本はどうなってしまうのか?」と心配するファンも続出した。
 
Edited by Rolling Stone Japan

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