ホリエアツシ インタヴュー後編:entの音楽を構成するための"ELEMENT(要素)"とは

By Joe Yokomizo
ストレイテナーのホリエアツシ(Vo. & Gt.)のソロプロジェクト"ent"が1月11日、3rdアルバム『ELEMENT』をリリース
ストレイテナーのフロントマン・ホリエアツシによるソロプロジェクトentが5年ぶりに始動。

インタヴュー前編ではプロジェクトの趣旨や成り立ちについて語ってもらったが、後編ではさらにその世界を深く知るべく、NEWアルバム『ELEMENT』の内容について掘り下げてみた。


インタヴュー前編はこちら

―ニューアルバム『ELEMENT』の内容についても伺いたいのですが、このアルバムは、例えば『Imagine』のようなドポップな曲と『素子-Soshi-』のようなポストロック的な曲の2種類で主に構成されていますが、これらのタイプの違う曲というのは、そもそもの引き出しが違うんですか? 

もともと『Imagine』みたいな曲はentで作ろうと思っていなかったんですよ。最初に中間的な『Autumn Nightmare』みたいな、普通にこれギターポップじゃん? という曲が出来て、ポップな曲はそこからの派生です。entに関しては基本、ベースにあるのが実験的な音なので、『Sunset Moonrise』だったり『Perfect Light』といったミニマムな曲がいうなれば純粋なentラインというか。entでしか出来ない、バンドには持っていかないタイプの曲ですね。

―どっちのタイプの曲を作っている時が楽しいとかあります?

いや、そういうのはないですね。でも、『Sunset Moonrise』的な純粋なentラインだけのアルバムも作りたいとは思いますよ。それこそサントラとかで。そっちのラインだけで仕事もらえたら最高だなって(笑)。これは、完全にバンドとは一線を画している部分ですからね。

―確かに、完全に違いますね(笑)。ミニマムな純粋entラインは部屋に籠って制作する感じというか。もしや、みんなでワイワイやるより籠る方が好きなんですか?

それは性格が邪魔して出来ないんですよ。閉じこもってどんどん深みにはまっていくような性格ではないので、すぐに開いて外に出ちゃう。

―分かる気がします(笑)。『Sunset Moonrise』は詞の内容もかなり深いですね。

内容としては、陽の当たる世界が終わって裏にあった月の世界が始まるという、ある種の風刺です。実はこの曲には映像がついていて、原発事故と戦争をテーマにした線画のアニメーション映像になっています。

―そういった詞を書こうと思ったきっかけが何かあったんですか?

この詞は、震災の後、資本主義的な価値観が変わるという自分なりのメッセージの発信の仕方というのを模索していた時に書いたもので、太陽と月っていうメタファーを使いつつ、映像ではかなり具体的な描写が試みられていて、表現としても先鋭的なサウンドを取り入れて、受け取り手が考えてくれるような曲を作れたらな、というのがきっかけでした。

―映像のディレクションもホリエさん?

僕と映像監督のディレクションですね。そして、絵を描いた人がその要求に応えてくれて完成しました。

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