オバマのサプライズに副大統領感激の涙:"大勲位"大統領自由勲章を受章

(Photo by Olivier Douliery-Pool/Getty Images)

オバマ大統領は副大統領への敬意を示すと共に、文民最高位の栄誉を贈った。

バラク・オバマはサプライズで、副大統領のジョー・バイデンへ文民に与えられる最高位の大統領自由勲章を授与した。

まさかのサプライズだった。バラク・オバマ大統領は、副大統領を務めたジョー・バイデンの功績を称えるセレモニーの席上で、文民に贈られる最高位の大統領自由勲章をバイデンに授与した。

オバマ大統領が文民最高位の勲章をバイデンに贈ると口にした瞬間、バイデンは呆然と立ちつくした。やがて集まった人々に背を向け、ポケットからハンカチを取り出して溢れる涙を拭った。

オバマからのサプライズはそれだけではなかった。オバマの大統領在職中で初めて、自由勲章の中でも特別な"大勲位(With Distinction)"をバイデンに贈ったのだった。過去3代の大統領時代を振り返っても、この栄誉を受けたのはヨハネ・パウロ二世、ロナルド・レーガン元大統領、コリン・パウエル元国務長官のわずか3名だけである。

約50年間に渡り国のために尽くしたバイデンの功績を、補佐官が読み上げた。「彼の人を惹きつける力、実直さ、何があっても動じない態度、永遠に続く深い愛国心を持つジョー・バイデンは、政党の垣根を超えて誰からも尊敬され、国内のみならず世界へと友好の輪を広げた」。

2008年、オバマとバイデンは大統領選挙の民主党候補の席を争ったが、オバマの副大統領候補となってから2人は無二の親友となり、後に揃ってホワイトハウス入りすることとなる。2人の絆の強さと仲の良さは特別で、ネット上でよくネタにされるほどだった。

送別のスピーチでオバマは、「ジョー・バイデン。ペンシルベニア州スクラントンの悪ガキがデラウェアの優等生に成長した。大統領候補となった私がパートナーとして選んだのがあなたで、それは最初で最高の選択だった。あなたは最高の副大統領というだけでなく、私の兄弟でもあった。私はあなたとジル夫人を家族のように愛している。あなたの友情は我々の人生の宝だ」。

Translation by Smokva Tokyo

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