エマ・ストーンの密着取材でわかった7つのこと

By Jonah Weiner
エマ・ストーンが、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を受賞した。(Mark Seliger for Rolling Stone)
『ラ・ラ・ランド』のスター、エマ・ストーンが、ミュージカルの撮影秘話、不安神経症、ホアキン・フェニックスとの共演、トランプ当選について語る。

1月8日夜(現地時間)に開催されたゴールデングローブ賞授賞式で、エマ・ストーンが心奪われるミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』で、ミュージカル・コメディ部門の主演女優賞を受賞した。そんな彼女をローリングストーン誌の寄稿編集者である筆者ジョナ・ワイナーは、本誌最新号での巻頭特集のために数日間密着取材していた。そこで学んだことを紹介したい。

1.エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』で、これまでに見せたことのない才能を発揮した。

「限界状態で、自分自身を疑い、自分の感情をさらけ出すことを求められる仕事に励み、毎日否定される人間」。こう監督(そして、共にゴールデングローブ賞に輝いた)デイミアン・チャゼルは、エマ・ストーン演じる成功を夢見る女優ミアについて表現する。「エマには、そういった正直さや弱さを避けてもらいたくなかった。そして、彼女が僕たちが慣れているところよりも、よりディープでダークなところに挑戦する様子を見ることは、この映画を作る中での最大の楽しみの一つだったんだ。ミュージカルは、進んで宙返りしたり、転げ回ったり、冒険しなきゃいけないジャンルでしょ。守ることに努めすぎたら、入り込むことができない。このジャンルでは、怖いことは、楽しいことと同じ。そして、そのことは心の内を強制的に露骨に示させるんだ」。役作りについてエマ・ストーンは、「毎日、役作りについてたくさんのことを考えたわ。デイミアンは、書いては書き直すの。それを私が読んで、朝の6時に彼に電話するのよ。"あなたのところに行かなきゃ。これを変えなきゃいけないわ"って感じで」

2.映画で最もトリッキーなダンスシーンを、10テイクで成功させなければならなかった。

『ラ・ラ・ランド』の最も魅力的なダンス・デュエットの一つは、エマ・ストーンとライアン・ゴスリングが互いに惹かれあうグリスフィンパークでのシーンだが、このシーンは1カットで撮影されている。「その撮影に与えられたのは2日間」。こう彼女は振り返る。「そのために4か月リハーサルしたけど、(本番は)マジックアワーじゃなきゃいけなかったの。だから、真っ暗になるまでに挑戦できたのは一日5テイク。プレッシャーだったわ。ライアンと私は、1テイクが終わったら丘の麓に走って戻って、またやり直したの。私たちのどちらかが間違えたら、そのテイクは完全ボツで、残りは9テイクだけ。iPhoneのパスワード入力と同じ感じで、10回間違えたら永遠にロックアウトっていう感じだったわ」

3.子供の頃苦しんだ不安神経症を、即興コメディで克服した。

エマ・ストーンは青年期前半に、パニック発作をよく起こしていたという。「脳が自然に30歩先の最悪なシナリオを考えてたの」。こう彼女は表現する。「7歳ぐらいの時に、家が火事になるって信じきったことがあったわ。感じ取ることができたの。幻覚とかじゃなくて、胸が締め付けられて、世界の終わりみたいに息ができない感覚。そんな感じの突発的なものもあったけど、定期的に不安になってたわ。母に何百回もその日に何が起きるか聞くのよ。何時に送ってくれるの?お母さんはどこにいる予定?ランチタイムには何が起きるの?吐き気がしたわ。ある時期には、友達の家に行くことができなくなってしまったの。学校に行くのがやっとだったわ」。ひどく心配した両親が、セラピストに診てもらうよう取り計らったという。「すごく助けられた」。こう彼女は言う。そして、演技にも助けられたという。「ユースシアターで演技を始めたんだけど、即興コメディやスケッチ・コメディをやったの」。こう彼女は話す。「即興は、その場に集中しないといけないわけだけど、それは不安症とは正反対なの」
Translation by Miori Aien

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