デヴィッド・ボウイが残した傑作映像25選

『サタデー・ナイト・ライブ』出演時の『世界を売った男』(1979年)


パフォーマンスアーティストのクラウス・ノミとジョーイ・エイリアスとタッグを組み、マリオネットやドラッグ、おもちゃの犬、ダダイズム的コスチューム等、アーバンで不可思議な世界を表現したボウイのこのパフォーマンスは、『サタデー・ナイト・ライブ』史に残る名演として語り継がれている。バックシンガーに囲まれたボウイは、まるで空想の世界から飛び出したパペットのようだ。



『アッシュズ・トゥ・アッシュズ』(1980年)


ピエロ姿のボウイがビーチをさまよい、おもちゃの牢獄に入れられ、歯医者の椅子に縛り付けられ、水槽の中で囚われの身となる、この4分間のミュージックビデオは80年代最恐のホラームービーのひとつだ。ブルドーザーをバックにピエロ姿のボウイと行進する黒いローブをまとった面々は、ロンドンのニュー・ロマンティックのシーンで活躍していたアーティストたちであり、メンバーのひとりはヴィサージのシンガー、スティーヴ・ストレンジだ。

『チャイナ・ガール』(1983年)


デヴィッド・マレットが監督を務めた『レッツ・ダンス』期のミュージックビデオの数々はMTVでヘヴィローテーションされ、中でも過剰な愛の幻想と危険性を描いた今作は話題を集めた。ボウイが盲目的に思いを寄せる女性を演じるのは、女優の Geeling Ngだ。ボウイの神秘的な(?)お尻がはっきりと確認できる、裸の2人がビーチで抱き合うクライマックスのシーンはMTVで放送禁止となった。

Translation by Masaaki Yoshida

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