フランク・オーシャンの父親、息子を名誉毀損で訴える:「息子は詐欺師で偽善者」

By Rolling Stone
父親がタンブラー投稿をめぐり息子であるフランク・オーシャンに1400万ドルの損害賠償を請求した(Photo by FilmMagic/FilmMagic for Bonnaroo Arts And Music Festival)
フランク・オーシャンがタンブラーに投稿した"父が同性愛差別をした"という投稿は事実無根だとして、父親は息子に1400万ドルの損害賠償を請求。「『ブロンド』の売上を伸ばすためにLGBTコミュニティを騙す詐欺」だと主張。

フランク・オーシャンの父親であるカルビン・クックシーは2月2日、息子を名誉毀損で訴える民事訴訟を起こした。損害賠償請求額は1400万ドルに上る。

ローリングストーン誌が入手した訴状によれば、クックシーは息子がフロリダ銃乱射事件に関して、タンブラーで以下の投稿をしたことで訴えている。

「当時6歳だった自分は父とダイナーへ行ったが、父はトランスジェンダーのウェイトレスをホモ呼ばわりして、私を店から引きずり出した。あんな汚い女に食事を出されるのはごめんだと言ってさ。それが私が父を見た最後の午後であり、父がホモという言葉を口にするのを聞いた最初の瞬間だったと思う。そうでなかったらショックを受けなかったわけではないけど」。

クックシーはローリングストーン誌に寄せた声明の中で、このようなことは事実無根の"嘘"であるとし、息子が"父親をレコードを売るために利用している"と述べた。

また「私はトランスジェンダーの人々に対しても、異性愛者ならびに同性愛者に対しても差別をしたことは決してない」ともローリングストーン誌へのEメールに書き記し、「被告が2016年6月21日に投稿した、私がトランスジェンダーのウェイトレスをホモ呼ばわりしたということは事実ではない。2016年6月21日の投稿は、(オーシャンのアルバムである)『ブロンド』の売上を伸ばすためにLGBTコミュニティを騙す詐欺であり、被告は詐欺師であり偽善者だ」としている。さらにクックシーはオーシャンの投稿を「オーランドの銃撃事件を受けての売名行為だ」と非難した。

オーシャンの広報はコメントのリクエストに対してまだ返答をしていない。

クックシーは訴状で、オーシャンの投稿は何百万人もの人々の目に触れるものであり、原告の「映画業界および音楽業界におけるビジネスチャンスの喪失をもたらす」ものであるとしている。

「フランクは、被告とその母親も出演する『Part of the Game』というタイトルのクライム・サスペンス映画の制作に父が取り組んでいたことを知っており、被告は父親の社会的評価を傷つけることにより、映画が成功するのを阻んだ」とも書いている。

なおクックシーの訴状には、タイラー・ザ・クリエイターが同性愛嫌悪を助長する歌詞を理由にイギリスへの入国を拒否されたことを報じる2015年8月のローリングストーン誌の記事が別紙として付属されている。タイラー・ザ・クリエイターは、『ブロンド』の中の2曲、『Pink + White』と『Skyline To.』にクレジットされている。

クックシーは「フランクはタイラー・ザ・クリエイターが同性愛嫌悪をうたう歌詞を理由にオーストラリアとイギリスへの入国禁止措置を受けていること、そして彼の音楽がLGBTコミュニティへの暴力を助長することを知っていながら、彼は『ブロンド』にタイラー・ザ・クリエイターをプロデューサーとして参加させた。彼はまるで聖書が同性愛のみを罪であると書いているかのように神を攻撃した。しかし十戒には、嘘、盗み、情欲、そして被告の最も好む"父親への不敬"も罪であると書いてある」とも書いている。

クックシーは過去にもラッセル・シモンズを相手取り名誉毀損の訴訟を起こしている。原因は彼がオーシャンの父を"無責任な父親"だとインタビューで語ったことだった。1億4200万ドルの損害賠償を請求するこの訴えは裁判官により棄却され、裁判は行われなかった。
Translation by Yu Sekine

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