マイケル・ジャクソン、人気ソング・ベスト5

By Maura Johnston
Photo by Kevin Mazur/WireImage

2位『ビリー・ジーン』(原題:Billie Jean)

子どもの父親がジャクソンであると主張する女性にまつわるパラノイアは、ビルボードホット100のトップの座に7週間居座り続けた。また、彼がムーンウォークを取り入れたのもまたこの曲の振り付けにおいてであった。ポップな中にもファンク魂が溢れ出るこの『ビリー・ジーン』を作曲していたジャクソンは、この曲が大ヒットする予感がしていたという(ちなみに当初予定されていたタイトルは『Not My Lover』だった)。「曲を書いているときから、ヒットすると確信していた。本当に気に入っていたんだ」とジャクソンは1988年出版の自伝『Moon Walk』で書いている。あまりにこの曲に夢中になっていたため、ロールス・ロイスを運転中にこの曲のことを考えていたジャクソンは、自らが運転する高級車が発火していたことに気づかなかったという逸話も残っている(幸いにも、彼は無事だった…そして曲も無事だった)。

1位 『マン・イン・ザ・ミラー』(原題:Man in the Mirror)

かつて”個人的なことは政治的なこと”という言葉が個人と社会とに影響を与えるスローガンとなったように、このゴスペル調の『マン・イン・ザ・ミラー』もまた、自己を高めて社会を変えるためのスローガン・ソングとなった。そしてその輝きは、ジャクソンのカタログの中で未だ失われることがない。サイーダ・ギャレット(アルバム『BAD』収録のバラード『キャント・ストップ・ラヴィング・ユー』でフィーチャーされた女性歌手)とグレン・バラード(ウィルソン・フィリップスの『ホールド・オン』やアラニス・モリセットの『ジャグド・リトル・ピル』を手がけたプロデューサー)作曲の『マン・イン・ザ・ミラー』は、1988年のリリースの後ビルボードホット100で2週のナンバーワンを記録し、2009年のジャクソンの死後にはデジタルソング・チャートで2位を獲得した。ジャクソンのヴォーカルと、バックグラウンド・ヴォーカルとして彼に呼応するギャレット、ゴスペル・グループのザ・ワイナンズ、そしてアメリカン・ゴスペルのパイオニアであるアンドレ・クラウチが指揮するクワイヤが、最初のリリースから30年近く経った今でも私たちの心に訴えかける。

Translation by Yu Sekine

RECOMMENDED

TREND