手書きの歌詞から贈り物まで、プリンスの遺品がオークションに出品

Kory Grow | 2018/02/08 17:55

| スーパーボウルのハーフタイムショーでは巨大なスクリーンに登場したプリンス(Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images ) |

プリンスが亡くなってからもうすぐ2年。先日もスーパーボウルのハーフタイムショーで注目された稀代のポップアイコンが、生前に遺した貴重な品々がオークションで出品される。

2月と5月に行われるオークションにおいてプリンスの象徴でもある「ラブ・シンボル」が装飾された靴や、手書きの歌詞、交際していた女性に贈った品などが目玉商品として出品される。

ボストンのRRオークションハウスでは2月8日〜15日までの間、プリンスが友人達に残した遺品がオークションへ出品される。特に注目なのは「プリンス」の文字が、透かし模様として入った用紙に書き記された歌詞の下書きで、この歌詞はアルバム『サイン・オブ・ザ・タイムス』収録曲の『アイ・クッド・ネヴァー・テイク・ザ・プレイス・オブ・ユア・マン』の為のもの。ただし、実際に発売されたヴァージョンとは別の内容になっており、サビの歌詞は下記の通り。 この歌詞の落札価格は1万ドルと予想されている。

「ベイビー、時間をムダにするのをやめないか。君が考えている事は分かっている。僕は一晩の関係では満足できない。君の男にはなれないだろう。でもトライするよ。ただ彼もまた君にトライするだろうね」
(「Baby, stop wasting your time/ I know what’s on your mind/ I won’t be satisfied with a one-night stand/ and I could never take the place of your man/ but I’ll try, but I’ll sure as hell try.」)

他にも注目の出品として、プリンスが85年の『パープル・レイン』ツアーで使用したゼンハイザー社のマイクや、「ラブ・シンボル」ブランドのタンバリンと腕時計、88年のミネソタ・ミュージック・アウォードでのスピーチが手書きで記された紙、オリジナル盤の『ブラック・アルバム』、紫色のピアノや特注されたブーツがある。その特製ブーツはシティー・コブラー社によって製造され、チャック部分に「ラブ・シンボル」の飾りが取り付けられている。オークション公式によるとそのブーツはプリンスのレーベル「ペイズリー・パーク」の元従業員経由で提供された物で、落札価格は5万ドルを下らないとの事だ。

RRオークション以外にも、「ミュージック・アイコンズ:プリンスの人生とキャリアが遺した品々」と題されたオークションが5月18日にジュリアンズ・オークションで開催される。前述したラブ・シンボル入りの靴や衣装の他にも、シェクター社がプリンス公式モデルとして2002年に製作したギター「ホワイト・クラウド」や監督・主演した映画『プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン 』で使用した衣装、手書きで書かれた85年制作の未発表曲「ミス・アンダーステュッド」の歌詞に、ミック・ジャガーやアンソニー・キーディス、パティ・ラベル、ジョー・コッカーからの贈り物が出品される。

このオークションにおいて注目なのは、プリンスが交際していた女性から寄付された物品である。プリンスのグループ「レヴォリューション」のバッキング・ヴォーカルであり、同じく彼のプロジェクト「ザ・ファミリー」のメンバーで、元婚約者でもあったスザンナ・メルヴォインに贈られたフェイク・ダイアモンドのブレスレットは4000〜6000ドルでの落札が予想されている。

またプリンスの最初の妻であるマイテ・ガルシアが所有していた品々も出品される予定で、こちらにはプリンスがリサ・ボネットに送った手紙が含まれている。手紙にはプリンスが91年にリリースした彼のヒット・アルバム『ダイアモンズ・アンド・パールズ』内の『ウォーク・ドント・ウォーク』のミュージック・ビデオの監督としてガルシアを使わなかった事をお詫びする内容が、紫色のインクで記されており、落札予定価格は4000〜6000ドルとされている。さらにガルシアの元に残っていた、90年代に『ジャム・オブ・ザ・イヤー』と『ニュー・パワー・ソウル』の2つのツアーで着用されたきらびやかなセットアップの衣装も出品され、こちらは6000〜8000ドルでの落札が予想されている。

2月4日に行われたスーパーボウルのハーフタイムでのショーにてスクリーン上で「出演」した故人は、4月21日にミネアポリス・ターゲット・センターで催される「プリンス:ライブ・オン・ザ・ビッグ・スクリーン」においてもライブバンドと共にリマスターされた曲や未発表曲をスクリーン上で歌う予定だ。亡くなった今もこのスターに関するニュースは尽きる事はない。


Translated by Hiroshi Takakura

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