何人殺害されれば、銃規制法案が通るのか:フロリダ銃乱射事件が銃規制に与える影響

David S. Cohen | 2018/02/17 09:00

| 銃撃を受けたマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校から避難する高校生たち (Photo by Joe Raedle/Getty Images) |


もっと頻繁に銃による事件が発生したらどうだろうか? 毎日複数の学校が銃撃されたらどうか? 今回のフロリダの高校における銃乱射事件や、約20人が殺害されたサンディフック小学校銃撃事件のような大量殺人が続いたら? 毎日40人以上の児童・学生が銃によって殺害される状況になれば、議会もようやく何かしらの対応を模索するだろう。だがしかし、その時も彼らは何もしないだろう。

国全体の状況を見てみよう。米国では毎年、約3万5000人が銃撃により命を落としている。その内1万3000人が殺人で、残りの2万1500人が銃を使って自殺している。明らかに議会やその他の政治化たちの怠慢によるものだ。銃によって亡くなった人たちの命では、まだ不十分なのだ。これらの数字が倍増したらどうだろう? 年間3万5000人でなく7万人なら? それでも不十分というなら、年間20万人、50万人、500万人ならどうか? 大げさな数字だが、考えてみて欲しい。毎年米国民の1.5%が銃による暴力で死亡するようになれば、銃規制法案が通るのだろうか?

これら仮定の質問に対する答えが「YES」なら、それに対する反応は当然「今起きていることが、なぜ不十分なのか?」となる。上記仮定の状況になった時に初めて銃規制反対から賛成に転じるだろう、と考える人は「銃により殺害される人々の命ではまだ足りず、死亡した人々の家族の損失ではまだ説得力に欠ける」と言うのだろう。彼らは何か行動を起こすかもしれない。ただ、今よりもっと悲惨で暴力的な事件が起きてからだろう。

「行動を起こすには何が必要か?」に対する答えが、「何があっても彼らの心は変わらない」というのであれば、銃規制反対派は「全米各地で起きている銃による大量殺人はまったく問題にはならない」ということなのだろう。毎日多くの児童・生徒が殺害されたとしても、何も変わらないということだ。毎年何百万という米国民が銃により殺戮されたとしても、彼らを動かすことはできないのだろう。「行動を起こすには何が必要か?」に対する答えを持っていなかったり、異常なまでに多数の人々が銃によって殺されても気にかけない、という人たちは、「人の命は、銃の所持と比較したら価値が低い」というのだろう。人の命よりも銃が優先なのだ。そんな考えの人たちは、銃規制反対という彼らの立場を強制的に公にし、かつ国民生活から完全に締め出すべきだ。

私は以前、銃による暴力に対しては、合衆国憲法修正第二条を無効化するなど、極端な対策を取るべきだ、と明確に述べた。私の意見に少しでも共感してくれ人たちには、「もっと声を上げてくれ」と強く言いたい。米国は銃規制に関して、今すぐに行動を起こさなければならないと思う。憲法修正第二条は維持するとしても、何らかの銃規制を行うことは簡単なはず。ただ、それに立ちはだかる政治家が多すぎる。銃規制に反対する政治家と支援者たちに問いたい。「銃規制に同意するためには何が必要か?」
Translation by Smokva Tokyo

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