大麻合法化の活動家だったボブ・マーリーを3人の息子たちが語る

(Photo by Scott Dudelson/Getty Images)

マーリー家のジュリアン、スティーヴン、ダミアンの3兄弟が、早くからマリファナの合法化を推奨した生前の父ボブ・マーリーを語った。

「僕は4月20日生まれなんだよ」とボブ・マーリーの息子スティーヴンが笑顔で教えてくれた。彼とジュリアン、ダミアン・“ジュニア・ゴング”・マーリーの3兄弟は、来る4月に西海岸で初開催されるマーリー・ファミリー主催の“カヤ・フェスト”を発表した。この日は非公式なマリファナ・ホリデーとなるだろう。2日間に渡って開催されるコンサート・イベントでは、ボブ・マーリーの息子5人全員がステージに立ち、ローリン・ヒル、サイプラス・ヒル、トム・モレロがゲストとして登場する。2017年にカリフォルニア州がマリファナのレクレーション使用の合法化を住民投票で決めたことと、西海岸でのこのイベントの開催決定は無関係とは言えない。

「音楽がみんなを結びつけるのはもちろんだが、それ以上の理由がある。それが大麻であり、大麻の多種多様な効用だ」と、ウェスト・ハリウッドのサンセット・マーキス・ホテルで行われた記者会見でスティーヴン・マーリーが述べた。このホテルは彼らの父が贔屓にしていた定宿でもある。「このハーブの使用が人類にプラスとなると、僕たちはこれまでずっと主張してきた。すべての奇跡が空から降ってくるとは限らない。土の中から生まれる奇跡もある」と。

カヤ・フェストはファミリー向けのフェスティバルで、ボブ・マーリーの1978年のアルバム『カヤ』にちなんで名付けた。マーリーの息子たちによると、彼はマリファナを“ガンジャ”や“カヤ”と呼んでいたという。4月28日・29日にカリフォルニア州サンバーナーディーノで開催されるこのフェストでのコンサートには、ジギー・マーリー、キマーニ・マーリーも登場する。さらに、ラッパーのアクション・ブロンソン、トゥーツやメイタルズというロックステディのベテラン勢も加わる予定だ。第1回カヤ・フェストは2017年にマイアミで開催された。

記者会見(とボブ・マーリーの曲「クッド・ユー・ビー・ラヴド」の感動的なアコースティック演奏)のあと、生前の父ボブは大麻合法化の動きに常に影響を与え、現在もこの運動の一翼を担っていると、息子スティーヴンがローリングストーン誌に教えてくれた。「このハーブを知ってもらうために、父はこの運動の最前線にいた。それが彼の生き方で、彼のルーツだったんだ」と。

アルバム『ストーニー・ヒル』で2018年のグラミー賞の最優秀レゲエ・アルバム賞を受賞したばかりのダミアンが「マリファナが合法になりつつあるよね。父が何年も前に言い続けていたことを考えると、父のレガシーの重要さが増している。父は“ほら、俺の言った通りだろう!”って言っているはずさ。父のレガシーが一歩前進したということだ」と、スティーヴンの後に付け加えた。

Translated by Miki Nakayama

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