「アイドルが本当に頑張ってやっていることを、バンドが取り入れたらすごく強くなる」─逆にバンドの人たちがそういうアプローチで音楽をやったら面白そうですね。もふくちゃん : そうそう。だから、アイドルの手法というか、アイドルが本当に頑張ってやっていることを、バンドが取り入れたらすごく強くなるな、みたいなのは思いました。コンセプトを大事にするとか、バンド全体の見え方ですよね。じゃあ、5人で揃ったときにはこういう風に見える服にしようとか、そこまでケアが行き届いてるバンドってすごく少なかったじゃないですか。でも、意識的か無意識かは別にしてファイナリストまで残った人たちはそれができていたし、そういうところも含めて強かったんだなと。バンドも総合芸術だと思うので、そのへんがしっかりできるようになるといいかなと思いました。
―プロデューサーとして今後期待していること、考えていることは何かありますか?もふくちゃん:自分の中で、新しい才能に出会いたいっていうのは常に一番重要なこととしてあって、最近はアイドルとは別の才能の人に会ってみたいなと思ってます。例えば、一人才能ある子がいたら、それにくっつける形で何かプロジェクトを考えるだろうし、結果的にそれがアイドルになるのかシンガー・ソングライターになるのか、あるいは劇団になるのか分からないけど、アイドルを軸にした考え方で、ちょっとずらしたことをやるということに今は興味があって。今回の番組もそうですけど、いろんなオーディションをこれからも見て、もっとたくさんの若い才能に出会いたいですね。
もふくちゃん
東京都出身。東京藝術大学音楽学部卒業後、ライブ&バー「秋葉原ディアステージ」、アニソンDJバー「秋葉原MOGRA」の立ち上げに携わり、でんぱ組.incやPUFFY、わーすた、虹のコンキスタドールなど多くのアーティストの楽曲プロデュースを担当。
「おやすみポラリスさよならパラレルワールド / ギラメタスでんぱスターズ」でんぱ組.inc
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「トライアングル・ドリーマー/心臓にメロディー」虹のコンキスタドール
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