音楽史上最もセクシーなミュージック・ビデオ・トップ30

ローリングストーン誌が選ぶ「セクシーなミュージック・ビデオ」トップ30

米ローリングストーン誌が選ぶ、音楽史上最もセクシーなミュージック・ビデオは?ビヨンセ、プリンス、マドンナなど、際どいものから卑猥なもの、放送禁止になったものまで、ホットで、倒錯ギリギリで、ついつい人に話したくなるミュージック・ビデオ トップ30をカウントダウンで紹介する。

30位 シェール「ターン・バック・タイム(原題: If I Could Turn Back Time)」

シェールが1989年のMV「ターン・バック・タイム」で着用した、想像する余地など与えない網のボディスーツは明らかにアメリカ軍の規則違反だが、常に変化するポップ・アイコンと監督マーティー・コールナーは戦艦ミズーリでのビデオ撮影を敢行。シェールの周りには興奮した本物の兵士たちがいた。しかし、完成版に対して海軍は難色を示し、このMVが放送されるやいなや巷では「道徳的な怒り」が生まれた。海軍少佐A. J. ドゥーリーはビデオが公開されたあとの声明で「良質のビデオを作るために海軍はプロデューサーと綿密に話し合いを行った。しかし、シェールの露出度の高い衣装を含め、制作の最終段階で加えられた変更は我々が想定していなかったものであり、制作会議では避けようと決めていたことである」と述べた。

29位 TLC「レッド・ライト・スペシャル」

「クリープ」のセクシーなMVを監督したマシュー・ロルストンが1984年のこのMVのカメラの裏に座っていた。このビデオでは、ボリス・コジョー(映画『ブラウン・シュガー』、テレビシリース『Real Husbands of Hollywood』
など)が勤める売春婦の女主人をレフト・アイが演じている。「最初に思い浮かんだ光景が、赤いストロボライトとストリップをしている人だった」と、ビデオでメンバーのチリとストリップ・ポーカーをやっているT-ボスが、2013年にVibe誌に語っている。そして「なんと言われようと、あれが私のレッド・ライト・スペシャルよ」と。

28位 FKAツィッグス「Papi Pacify」

FKAツィッグスの2013年のシングル「Papi Pacify」のMVは、緊張感あふれるモノクロ映像で、このイギリス人エレクトロ・ソウル・シンガーが恋人と絡みながらカメラ目線で身悶えする。彼女が後に英イブニング・スタンダード紙に語ったところによると、彼が彼女の口に指を入れるシーンでは、“精神的な虐待”を受けていた過去の恋愛関係を表したものだという。「あのときは意思の疎通ができなかった。付き合っていた相手は私が意思表示するのを遮っていたから。それを実際の動きで表したのが、あの口に指を入れる行為だけど、そこにはその状況を嫌っていないという感情もあるの。ほんと、矛盾しているけど、病みつきになるのよ」と。

27位 マイケル・ジャクソン「イン・ザ・クローゼット」

1992年のマイケル・ジャクソンとナオミ・キャンベルのパ・ド・ドゥMVはモノクロームの巨匠ハーブ・リッツが監督し、ジャクソンのデンジャラス時代にカリフォルニアのソルトン湖で撮影された。ジャクソンとニュー・ジャック・スウィングのテディ・ライリーが共同プロデュースしており、曲が進むに連れて、音楽的にも映像的にも、キング・オブ・ポップの新たな側面が露わになってくる。

26位 アッシャー「コンフェッションズ Part II」

アッシャーは2004年のこのMVで過去の恋愛関係の嘆きを告白している。監督はクリス・ロビンソン。アッシャーは二人の女性との情事を恋人に見つかり、彼女から出て行けと言われる。途方に暮れた彼はシャツを脱ぎ捨てて割れた腹筋を見せるのだが、この場面はディアンジェロの「Untitled (How Does It Feel)」を思い出す。こっちの方が後悔の度合いは高いように見えなくもないが。

Translated by Miki Nakayama

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