BRAHMANとキュウソネコカミのVo放談「正直が一番強い」

写真左から、BRAHMANのTOSHI-LOW、キュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Photo by Motomi Mizoguchi)

BRAHMANのアルバム『梵唄-bonbai-』のリリースを記念し、TSUTAYA購入者限定特典としてTOSHI-LOW(Vo)とキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo, Gt)によるスペシャルトークイベントが5月12日に開催された。後半はアルコールの力も手伝って、掲載ギリギリのトークへと発展。音楽やスタイルは違えど、同じフロントマンとしてお互いをリスペクトし合う、2人の親密さが垣間見れる抱腹絶倒のトークをご覧あれ。

ーそもそもの出会いから。BRAHMANというバンドはいつから知っていましたか?

ヤマサキ:小学校5年か6年くらい。僕は和歌山出身なんですけど、中学校時代に少林寺拳法を習っていて、近くにやんちゃな奴らが集まる中学校があって怖い少林寺拳法の先輩がいたんですよ。その人がBRAHMANを聴いてて知りました(笑)。当時の僕は青春パンクしか聴いてなくて。

ーその時は何も思わなかった?

ヤマサキ:今日は正直に話そうと思っていたんですけど、BRAHMANを聴いて育ったとかではないです(笑)。

TOSHI-LOW:大丈夫、それは感じてる(笑)。

ヤマサキ:その時はガガガSPとか太陽族を聴いてて。次のBRAHMANとの出会いが高校野球。女の子にモテたいので応援団に入ってカワイイ女の子と応援してたんですけど、その時に流れていたのが「SEE OFF」で、BRAHMANとは知らずに踊ってたんですよ。試合や応援が終わった後にBRAHMANだと知ってびっくりしました。Why!?ですよ(笑)。なぜこんなに「SEE OFF」が流れているのかもわからないし、中学校の時の怖い先輩が聴いていたBRAHMANだと合致してとんでもねぇと思って。野球部もその時、やんちゃな人が多かったので、やっぱりBRAHMANはやんちゃな人が聴く音楽なんだって思いました(笑)。

TOSHI-LOW:「SEE OFF」が俺たちの曲だって認識できたからまだいいよね。今は譜面が回り回って書き直されて、北海道の高校では何故か曲名が変わってしまって「お米券」って言われてるらしいから(笑)。著作権の取りようがないよね。

ヤマサキ:フェスで本家の「SEE OFF」を聴いたら“「お米券」をパクってるじゃん!”って思われるんですかね(笑)。なので高校野球と言えば「SEE OFF」というイメージでした。

TOSHI-LOW:俺も最初にテレビで見て、何か聴いたことあるなって思ったから(笑)。

ーTOSHI-LOWさんは?

TOSHI-LOW:細美武士の歌(「サブカル女子」)があるよって話を聞いて、そこから。

ヤマサキ:詳しく知らないんですけど、どういうテンションで話が回ってきたんですか……? 細美さんがキレてるとか……?

TOSHI-LOW:そんな曲があるよっていう噂を聞いて、細美武士はまだ知らなかったの。俺らが先に知って。で、確かどこかのフェスで「サブカル女子」を聴いたんだよね。

ヤマサキ:当初はやっていたと思います。まだ本人に絶対に届いていないと思ってたので。

TOSHI-LOW:あらためて「サブカル女子」を聴いてみると、そんなに細美武士のことを言ってるわけじゃないし、一瞬名前が出てくるだけじゃん。だけどお前らの芸風と他の曲が混ざっちゃって、要は“細美武士メンヘラおっさん死ね”みたいなトピックとして頭に残っちゃって。

ヤマサキ:ちょちょ! 違いますって! どんな思考回路してるんですか(笑)!

TOSHI-LOW:こんなこと言ってるよって言ったら、何~!?みたいな感じになっちゃって。

ヤマサキ:それはなりますって!

TOSHI-LOW:でもさ、俺が初めて(キュウソネコカミと)話したのと細美武士と話したの、どっちが先?

ヤマサキ:TOSHI-LOWさんだと思います。


Photo by Motomi Mizoguchi

TOSHI-LOW:でしょ? 細美武士だけじゃなくて“俺の曲も書け”って言ったわけじゃねぇからな(笑)。

ヤマサキ:違いましたっけ? 方々の媒体で……。

TOSHI-LOW:真実は“俺の曲を書け”じゃなくて、細美武士みたいに“俺も入れてくれ”って言ったの。何でそう言ったかというと、あまりにもみーちゃん(細美武士)が怒ってたから。それで笑い話になるから。

ヤマサキ:怒りを中和すると。なるほど、そういうことだったんですね。

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