プリンス、1995年以降のカタログ作品が年内にソニーミュージックより発売決定

今回の契約に伴い、年内には1995年から2010年に発表された『ゴールド・エクスペリエンス』や『イマンシペイション』を含む計19作品がソニーミュージックより全世界で発売されることになる(Photo by Shutterstock.com)

米ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のレガシー・レコーディングス(Legacy Recordings)とプリンス財団(The Estate Of Prince Rogers Nelson)は、故プリンスが1978年から2015年までに発表した35枚のカタログ作品の独占契約(1978年から1996年に録音した作品に関しては北米のみソニー)を締結したことを発表した。

この契約に伴い、年内には早くも1995年から2010年に発表された『ゴールド・エクスペリエンス』や『イマンシペイション』を含む計19作品がソニーミュージックより全世界にて発売されることになる。これらの作品はデジタルでは米ストリーミング・サービス「TIDAL」でしか配信されておらず、遂に日本を含む全世界でのデジタル配信が解禁となる予定だ。年内に発売となるアルバムのタイトル一覧や具体的な発売日時は追って発表となる。

また、晩年の2014~2015年の間のアルバムも将来ソニーミュージックより全世界発売となるほか、1995年以降にレコーディングされたシングルやBサイド、リミックス、アルバム未収録曲、ライブ音源、さらにミュージック・ビデオなども追って発売予定。なお、1978年から1996年に録音した作品(『Prince』、『1999』、『Sign ’O’ The Times』、『Lovesexy』他)計12枚のオリジナル・スタジオ・アルバムについては、3年後の2021年より北米のみソニーミュージックへ権利が移行するという。

米ソニーミュージックのリチャード・ストーリーは「彼は先見の明がある真のアーティストであり、彼の音楽、愛、喜び、そしてインスピレーションを多くの人へ与え世界を変えた。ソニーミュージックは彼の音楽を生かし、従来のファンから未来のファンまで世代を超えて愛されるような役割を担うことを心より光栄に思う」と語っている。

そして、プリンス財団のアドバイザーであるトロイ・カーターは「ソニー・チームのプリンスの音楽に対する情熱と深い造詣は、彼の象徴的な作品群をリリースするのに理想的なパートナーが持つべきものだ。後継者やソニーのチームとともに、ファンがずっと待ち望んでいたプリンスの素晴らしい音楽をより多く届けることを楽しみにしている」と述べた。

今年は1978年のデビュー・アルバム『フォー・ユー』発売から40周年を迎えるアニバーサリー・イヤーでもあり、もしプリンスが存命であれば60歳を迎える節目の年。「TIDAL」は日本未上陸のため、リスナーが手軽にプリンスの遺してきた音楽に触れられるようになるのは喜ばしいことだ。

Rolling Stone Japan 編集部

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