ジョニー・デップ、映画『City of Lies』のセットでの暴行容疑で告訴される

元ロケーション・マネージャーを殴ったとして暴行容疑で告訴されたジョニー・デップ(Photo by Shutterstock)

ジョニー・デップは、主演する映画『City of Lies』の元ロケーション・マネージャーであるグレッグ・“ロッキー”・ブルックスを殴ったとして暴行容疑で告訴された。またデップは彼に10万ドルで殴り返すように挑発したと報じられた。

ジ・アソシエイテッド・プレスが報じたところによるとこの訴訟で、ブルックスはデップが自分の肋骨を二度殴ったと告発。また、デップの言葉の暴力も訴えており、デップは彼に対して自分を殴り返したら10万ドル(1,100万円)支払うと言ったと主張している。この訴訟は7月6日にブルックスの弁護士によってこの提訴された。告訴状には、デップを訴えない目的と思しき機密保持契約書への署名をブルックスが拒否したために、この映画の仕事を解雇されたとも記されている。ブルックスは請求金額を特定しない損害賠償を求めていく予定だ。

この暴力沙汰が起きたのは2017年4月のことで、ブルックスは監督のブラッド・ファーマンから「上手くいかないので次のシーンで今日の撮影は終了」とデップに伝えるように頼まれた。これに対してデップが罵り言葉を連発したとブルックスは主張している。ページ・シックスの報道では、この言葉を聞いたブルックスが警察官に助けを求めたが、警察官がやってくる前にデップがブルックスを殴ったとなっている。そして、デップが「今、俺を殴り返したら10万ドルやる」とブルックスに言ったようだ。

ローリングストーン誌はデップの代理人に連絡を入れて、この件のコメントを求めたが、当記事掲載までに返答がなかった。

映画『City of Lies』でデップはロサンゼルス市警の刑事ラッセル・プールを演じている。プールはノートリアス・B.I.G.の殺害犯を追っていた実在の刑事だ。同作品にはフォレスト・ウィテカーが同じ殺人犯を追い詰めようとするジャーナリスト役で出演していて、9月7日公開予定となっている。

ブルックスの訴訟に加え、デップは元ボディーガード2人から賃金未払いとデップによって“有害な”状況へ陥れられたとして提訴されていると、ページ・シックスが報じている。また、バラエティは、デップが元ビジネス・マネージャーを相手取り「甚だしい違法行為」で2500万ドル(約280億円)の損害賠償を請求する訴訟を起こしているという記事を掲載した。

さらに、デップの前妻アンバー・ハードがデップを暴行で訴えている。離婚が決定した時点で二人が連名で出した声明には「二人の関係は情熱的すぎて、ときには危険なものだったが、常に愛で結ばれていた。どちらも金銭的利益のために相手を誹謗中傷したことは一度もない。肉体的、感情的に危害を与える意図も一切なかった」と記されていたとヴァニティ・フェアが報じている。

Translated by Miki Nakayama

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