デイヴ・グロール、7種類の楽器を一人で演奏するソロ・プロジェクトを発表

ソロ・プロジェクトを発表したデイヴ・グロール(photo by Andrew Stuart)

デイヴ・グロールは、ソロ・プロジェクトとして7種類の楽器を一人で演奏する23分間のインスト曲が収録された短編ドキュメンタリー「Play」を発表した。「いつだって次の挑戦を追いかけている」と、語った。

デイヴ・グロールは二部構成のドキュメンタリー「Play」を発表した。この映像作品に収録されている23分間の新曲で、彼は7種類の楽器を一人で演奏している。

グロールは見る者を没頭させるプロジェクト「Play」を作り上げ、米国現地時間8月10日に公開する。このプロジェクトでは「楽器を覚えて上手に演奏するために人生を捧げた人間のご褒美と挑戦」を紹介していると言う。

「子どもたちが音楽を演奏したり、歌い方を覚えたり、ドラムを叩いたりするのを見ているうちに、自分が彼らの年齢の頃にアルバムを聞いて、聞きながら覚えたことを思い出した。そして、子どもたちをレッスン教室に連れて行くと、教室にはたくさんの子どもがいて、一生懸命楽器を覚えようと頑張っているのが見えた」と、声明の中でグロールが述べている。

「49歳のオヤジになった今でも、相変わらず楽器を覚えようとしている自分がいる。楽器というのは、本当の意味で極めることのできないものだ。いつだって次の挑戦を追いかけている。そして、覚えたものをもっと上手くできるような方法を常に探し求める」

グロールは、『ソニック・ハイウェイズ』のコラボレーターであるマーク・モンローと一緒に「Play」の青写真を練り、グロールが23分間のインスト曲で楽器を一つずつ演奏し、その動画を組み合わせて7人編成のワンマンバンドを作ることにした。公開間近の「Play」を告知する動画の中で、グロールはブランド・トゥロスト撮影のこの作品がどのように構築されたかを説明している。

ドキュメンタリー「Play」の前半は、パフォーマンスを始める前の準備段階が描かれている。そして、このパフォーマンスの全容は後半で公開される。「ジョイン・ザ・バンドというサンフェルナンド・バレーにある音楽学校の若いミュージシャンたちが、楽器を練習する姿や、上手く弾こうと執拗に努力する姿がインターカットされていて、すべてが必ず、グロールの言葉を借りると『本当に子供と同じで、(この努力と苦労の)ご褒美はプレイすることなんだ』という結論に到達する」と、グロールのロズウェル・フィルムズが付け加えた。

「Play」は8月10日に配信サービス経由で公開される予定で、その後9月28日には数量限定のアナログ盤がリリースされる。アナログ盤もデジタル・フォーマットもすでに先行予約を開始した。

オンライン上の「Play」専用のインタラクティブ体験によって、一つの楽器に特化して全演奏を見ることも可能。さらに「Play」の楽譜もダウンロードできるようになる予定だ。「『Play』のオンライン版には音楽のために時間、金銭、楽器を寄付できる団体のリストや、老若男女すべてのミュージシャンがライブ・ミュージックを演奏する機会に恵まれる場所のリストも含まれる」と、ロズウェル・フィルムズが公表した。

Translated by Miki Nakayama

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