MeTooで糾弾されたゲスな男たちに、セカンド・チャンスは必要か?

LILLY DANCYGER | 2018/09/07 10:00

| 彼らの復帰は実現する? それとも、復帰などもってのほか?(Photo by  Debby Wong / Shutterstock, lev radin / Shutterstock) |

不適切な性的行為で槍玉にあげられた男性陣が、復帰への道を歩み始めた。だが、セカンド・チャンスは誰にでも与えられるものだろうか?

先週、コメディアンのルイ・C・Kがニューヨークにあるコメディ・セラーのステージにサプライズ出演すると、どよめきが起きた。再びスポットライトを浴びた彼は、チップなど日常的な話題をネタにしたジョークで笑いを誘った。昨年末に起きた騒動ーー女性の同僚に無理やり自分の自慰行為を見せた上、口外するなと脅した事件――など、まるで存在しなかったかのように。

C・Kの復帰をきっかけに、MeToo運動の出現で公共の場から引きずり降ろされたゲスな男ども(女もいるが)の今後の処遇を巡って、論争が沸き起こった。仲間のコメディアンたちが、C・Kにはセカンド・チャンスを与えるべきだと主張する一方、彼は反省しておらず、セカンド・チャンスに値しないという反論も持ち上がっている。

翌月曜日、新たなニュースが舞い込んだ。女優のロビン・ライトが、『ハウス・オブ・カード』で共演するケヴィン・スペイシーのセカンド・チャンスを支持する発言をしたのだ。彼女はNet-a-Porterとのインタビューに対し、「スペイシーにもやり直す機会を与えるべきだ」と明言したわけではないが、「どんな人間にも変われる可能性があると信じている」と述べた(当然のようにインターネットでは炎上した)。

結局のところ、世間はMeToo運動が今後どのように展開していくのか、渦中の男たちは社会の道徳規範に再び戻ることが許されるべきなのか、その答えを必死に探している。

彼らに復帰の道は残されているのか? それとも、復帰など論外なのだろうか? 永久追放か、それとも贖罪か? MeToo運動で性的虐待者の烙印を押された男性陣は、どのように今後の身の振り方を考えればいいのだろうか。

・MeTooスペクトラムにおける自分の立ち位置を知る

まず、自分が加害者としてどのタイプなのかを見極めよう。復帰をめぐる一連の議論がこれだけ盛り上がっている理由の一つは、彼らの性的暴力行為が一様ではないのと同じように、贖罪への道も全て同じではないという点にある。MeToo運動に懐疑的な人々は、「単なる不適切な行為と暴力的なレイプをごっちゃにしているので、運動そのものが的外れでやりすぎ感がある」と主張する。だが、MeToo運動が成功したのはあらゆる類の性的虐待に償いを求めたからこそ。だからといって、必ずしも償いの形が同じだとは限らない。

「悪党」から「モンスター」までの尺度で見たときに、自分がどこに位置するのか判断し、それにふさわしい償い方を知るには、以下の質問を自分に問いかけてみればいい。自分では同意の上だと信じていたのに、変態呼ばわりされたアジズ・アンサリ派か? それとも、同業者や若手俳優の身体を無理やり押し倒したケヴィン・スペイシー派か? はたまた、複数の相手をレイプし、自らの地位を利用して被害者を脅迫して口を封じた、悪名高きハーヴェイ・ワインスタインの同類か?

贖罪のチャンスは誰にでも与えられるものではない。以上3つの質問すべてにイエスと答えたのであれば、子どもじみた言い方だが「即抹殺」だ。唯一あなたに残された道は、刑事裁判で全ての罪を認め、被害者たちに裁判という苦渋を味わわせないことだ。刑期を務め、表舞台から潔く姿を消すべし。

スペイシーのように現在も捜査が進行中だという場合は、いつか贖罪のチャンスがめぐってくる可能性がある。だが、共演者がどれだけサポートしてくれようとも、自分がどれだけ心を入れ替えるつもりであっても、セカンド・チャンスはまだおあずけ。捜査が一段落するまでは、次のアドバイスを吟味してほしい。
Translated by Akiko Kato

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