―違う映画の質問をします。映画『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』用に「Always Look on the Bright Side of Life(原題)」を書いたときの話が本にあります。この曲を最初に録音したカセットテープを聞き直したことはありますか?
あれはひどい代物だ。楽曲自体はいいし、音楽部分はまるっきり同じさ。あれはジャズの曲なのさ。ただ、あの曲を記憶に残るものにしているのは、あのヴォーカルだ。(突然コックニー訛りで)「Some things in life are bad …」みたいな、厚かましくて、昔からよくあった陽気なキャラクターが歌に特徴を与えるわけさ。あれは、ロケ現場で私がミスター・チーキーを演じている最中に偶然生まれたもので、完璧だったね。彼も十字架にかけられているのに「元気を出せよ、なあ」って態度だ。あれは現場の照明スタッフの態度だった。みんな「なあ、大丈夫だよ。足だけじゃないか、だろ?」って(笑)。彼らはコックニー特有の楽観傾向を持っていた。あの楽天さはみんなで苦労を乗り越えたことで生まれたんだろうね、きっと。