斉藤ノヴと夏木マリの『One of Love プロジェクトGIG』、ステージに込められたメッセージとは?

By RollingStone Japan 編集部

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One of Love。夏木マリと斉藤ノヴが2009年に途上国の女性や子供たちを支援するために立ち上げたプロジェクトだ。去年に続き今年も、世界音楽の日である6月21日に2回目のギグを開催予定し準備を進めていた最中、3.11の震災があった。夏木も斉藤もそこからの決断は早く、2回目のGIGを震災で被災された方々と地域を支援することに決定した。

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そして6月21日のギグ。竹中直人、土屋アンナや植村花菜など多数のアーティストが無償で参加。去年の倍になったオーディエンスは、One of Loveの理念、そして今回の特例ギグの主旨を心に染み込ませようと、音楽で心を解放されながらもアーティストの演奏に集中している。ギグのスタートは夏木マリ。「オープニング・アクトは初めてなので、なんだか緊張した」と夏木は振り返るが、その熱い情熱は登場するアーティストにバトンタッチされていき、すべてのパフォーマンスに魂が宿った。

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トリは仲井戸“CHABO”麗市。しかも最後の曲は「雨上がりの夜空に」。この曲には竹中直人、夏木マリ、斉藤ノヴも参加し、最高のパフォーマンスを見せてくれた。日本はまだ、雨降りの最中のような状況だが、やがて被災地の上をまんべんなく覆う“雨上がりの夜空”を東京の真ん中で、集まったオーディエンス全員が想像できた瞬間だったと思う。

そして、アンコール。出演者全員が参加しての「あなたの力」を演奏する大円団で今年のギグが幕を閉じた。興奮冷めやらぬギグ終了直後、夏木マリと斉藤ノヴが本誌のインタヴューに応じてくれた。

——今回は東日本大震災の復興支援ギグになりましたね!

夏木 「震災の後、One of Loveの支援先のエチオピアからメールをもらいました。『今回は私たちの支援はいいから、日本の被災者の方々を支援してほしい』と。1日1ドルで生活している人たちが日本を心配してくれている。この気持ちも伝えたいと思い、その言葉に甘えさせてもらいました」

——今回いちばん伝えたかったことは?

夏木 「無関心はいけないということ。こうしてライヴに来て関心を持ってもらうことが大切なんだと思う。震災後、私自身、多くの人の上に自分の生活は成り立っているんだと思ったの。正直、世の中との付き合いには興味がなかった。でも普通に社会や世間に関わることがいいと思った。今回も大切なギグでした」

——そんなお2人にあえて伺ってみたい。プロジェクトの名前に入っている“愛”とは?

夏木 「私は“良心”だと思います。あるいは“感謝”」

ノヴ 「“ひとつ”っていうのを考えるね。友人、チーム。ひとつになるのが“愛”じゃないかな」

夏木 「まさにOne of Love。来年以降も世界音楽の日である6月21日に毎年開催していくので、多くの方に参加していただけたら……」

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Text by Joe Yokomizo Photographs by Yosuke Hoshikawa

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