Rock Freaks File.001 柴田廣次

By RollingStone Japan 編集部

201107_shatyo_01

201107_syatyo_02 ——ジョニ・ミッチェルの絵画をお持ちだと……。
「持ってます。僕はジョニ・ミッチェルの絵画展をやりたくて、パルコに入社したんですよ。ある時、ラヴコールが実って、ジョニ・ミッチェルから『1週間後にサンタモニカのアトリエに来てくれたら、絵を選んでいい』って言われたんですね。20年以上前ですから、急に渡米なんてできなかった時代でした。なんとか行きましたけど(笑)。入社して5年目ですから、1988年のことです」

——いきなり夢が叶いましたね。
「そうですね。そのあとグラハム・ナッシュの写真展、渋谷クアトロでのライヴもやりましたね。僕はアーティストが音楽以外で『どういう表現をするか?』というのに非常に興味があるんです」

——ご自身でバンドもやられてますが……。
「幼稚園の時の夢に“エレキの弾ける歌手”って書いてましたから(笑)。ニール・ヤングが大好きなんですよ。小さい頃、兄の影響で『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』『ハーヴェスト』を聴いたのがきっかけで。今やってるバンド、“R.N.S”ではニール・ヤングのカヴァーしかやりません。それと僕はビートルズとかストーンズとかUKロックをまったく通ってないんですね」

 

——珍しいですね。完全にUS系ですか?
「そうです。今はさすがに何でも聴きますけど。中学生の時、最初にフォークギターで歌ってみたのが、CSN&Yの“Teach Your Children”でした」

——名曲ですね。僕もコピーした記憶があります。
「映画『小さな恋のメロディ』で聴いていいなと思ったんですね。あとはフランク・ザッパが好きで、LPから何から網羅してますよ(笑)」

——では、キャプテン・ビーフハートもお好きで?
「実はビーフハートの絵画展、やりたいんですよ。彼は画家でもありますし。才能がある人って音楽以外にも才能がある。坂本龍一さんとも20年来のお付き合いなんですが、坂本さんの初共著『長電話』(84年)のイベント時のことは覚えてますね。ご本人が変装して脚立に上がって、表紙のコピーをパルコの白い壁にひたすら張り続けて行く、っていうパフォーマンスがすごく印象に残ってて……」

——アヴァンギャルドですね。
「圧倒的に他と違う唯一無二なアーティストが好きです。単にすべてが違うとアウトローですが(笑)。結果、世間から評価されれば、有名無名は関係ないと。思ったことを実現することが……何よりも大事ですね」

HIROTSUGU SHIBATA

柴田廣次 ● 1960年、福島県生まれ。現在、株式会社パルコ・シティの代表取締役社長。筑波大学卒業後、83年4月、株式会社パルコに入社。以後、数々のイベントや美術展、コンサート、開店宣伝キャンペーンなどを手がけている。またプライベートでは、クラブDJ活動やニール・ヤングの楽曲のみを演奏するバンド「R.N.S」でヴォーカル/ギターを担当。www.facebook.com/parcocity

RECOMMENDED

TREND