地球規模で活動を続けるアーティスト、野宮真貴。今回は、デビュー30周年にあたる2011年を総まとめ。“新しい人やモノに出会い、自分を更新していく”というNO JET LAG(=時差ボケなし)の旅は、今年も、彼女をより大きく進化させたようだ。
ドレス、シューズ、ベルト、ヘアアクセ、すべてスタイリスト私物
今年はまさに連載のタイトルとおり“NO JET LAG”の一年。ずいぶんと国内外を旅した。ピチカート・ファイヴ以前に在籍していたポータブル・ロックの復活ライヴや、ソロ・プロジェクトLOOKERで国内をまわった。初めて訪れる場所も多く、待っていてくれたファンと楽しい時を過ごした。NHKの旅番組『Small Trip』では北海道を何度も訪れ、生まれ故郷を再発見することに。海外はトロントにはじまり、遠くはサンパウロ、台北でもライヴをした。プライベートではニューヨークとパリへ出掛けた。どこへ行っても、毎回新しい出会いと楽しいハプニングが待ち受けていた。それは日常を脱出する“旅の醍醐味”でもある。
そういえば、今年は私のライフスタイルにも変化と出会いがあった。今年でデビュー30周年という節目もあって、新事務所へ移り、現在、記念アルバムをレコーディング中だ。歌手生活30年の集大成となるセルフカヴァーアルバムには、奇跡のような錚々たるメンバーが参加してくださっている。今からリリースが楽しみで仕方がない。しかし、考えてみればよくもまあ30年も歌ってきたものだと思う。30年経っても一向に歌が上手くなるわけでもなく、ステージ前の緊張は相変わらずだし、MCはいまだに苦手なまま。それでも続けている理由はシンプルだけれど“好き”だから。本当に、ただそれだけ。今後も歌える環境がある限り、きっと私は歌っていくのだと思う。
それには、健康であることも大切な条件。フィトテラピー(植物療法)というものに出会ったのも偶然ではないはず。今年は遊びより勉強が面白くて、週に1度の授業をマジメに受けてきた。最終段階のパリの研修旅行にも参加して、とうとう植物療法士の資格を手に入れた。これも、私にとっては大きな変化だ。食事や生活を整え、身なりも美しく、そしてマイペースに歌っていけたら幸せだ。そして、笑顔でまたどこかでお会いしましょう。チャオ!
(1) ブラジルのサンパウロで3日間、Pato Fuのリードシンガー、フェルナンダ・タカイさんと共演。
(2) パリ13医学大学フィトテラピー学教授で、医学博士、産婦人科医でもあるアルナル先生よりディプロマを授与される。
(3) 来春リリース予定のニューアルバムのレコーディング。MIYAVIが1曲プロデュースしています!
(4) ソロ・プロジェクト、LOOKERのパフォーマンス後、ファンの方たちと!
(5) 台北にて、ザ・コレクターズと地元バンド旺福と共演。打ち上げで記念撮影。
(6) ポータブル・ロックの復活ライヴ。久しぶりに音を出しても、一瞬で時間を飛び越えてしまう。
MAKI NOMIYA
野宮真貴 ● 1981年デビュー。ニューウェイヴシーンを代表する存在に。90年、ピチカート・ファイヴに加入。独創的な存在感と歌声で音楽のみならず多方面で活躍中。来年1月25日に、大橋トリオ、コーネリアス、DJ FUMIYA、TOWA TEI、ヒャダイン、MIYAVI、YOUR SONG IS GOODなども参加した30周年記念の“ベストセレクション”アルバムをリリース。3月19日にはON AIR EASTにてライヴ予定。
www.missmakinomiya.com
Text by Maki Nomiya
Photographs by Toshiichiro Hayashi
Realization and Styling by Sachi Miyauchi(Self)
Special Thanks to RESTIR




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