寝ても覚めても音楽LOVE……。
本企画では仕事やプライベートにおいて
“ロックな人生”を歩んでいる熱き人物を紹介する!
『イントゥ・ザ・ワイルド』などの海外インディペンデント映画の買い付け、さらに『サッド ヴァケイション』を筆頭に国内外の映画祭の話題・賞をさらう邦画を制作し続けるスタイルジャム代表取締役・甲斐真樹が語るロックな映画論!
——まずは映画プロデューサーとしての作品論から教えてください。
「海外の映画祭に行って感じるのは、ここ数年、日本映画はほとんど相手にされていないということです。ですから、自分が作品を手掛ける時は、作品のテーマがインターナショナルに通じるかどうか? 人の心を揺さぶることができる内容かどうか? そして、数十年後でも輝いているかどうか?を意識します」
——なぜ、そういう映画が少ないのでしょうか?
「まずテーマが狭いというか、内に向かう、要はドメスティックな作品が多い気がします。もちろんそういう映画も大切だとは思うんですが、もっと普遍的なもの、インターナショナルで通用するテーマの映画を作らないと……。21世紀に入ってから日本映画が向かっている方向は決して良いとは思えないのです。ただごく一部の監督や製作者や俳優はもちろん頑張ってると思います! 僕もその中の一人でいたいと最近はより強く感じます」
『東京プレイボーイクラブ』
監督:奥田庸介
出演:大森南朋、光石研、臼田あさ美
2月4日より、渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国ロードショー。
『今日と明日の間で』
監督:小林潤子
出演:首藤康之
テーマ音楽:椎名林檎
東京都写真美術館ホールほかにてプレミアム公開中。
——コイツだ!と言う監督に出会ったら、有名無名は関係ない?
「はい。2月公開の『東京プレイボーイクラブ』の新人・奥田庸介監督もそのひとり。ここ2年ほど僕は映画を作ってなかったんですが、彼の情熱と才能に動かされて、久しぶりに手掛けました。すでに釜山をはじめ、海外でも良い評価をwいただいています。やっぱり伝わる作品もあるんですよね。こういう作業を繰り返していくしかない」
——それが、日本の映画界の財産になっていく。
「そうだと思います。野村友里監督の『eatrip』もプロデュースしたんですが、あの映画も野村さんの情熱が結実した作品。正直、お金儲けにはなっていないんですが(笑)、あの映画で知り合った方々とは今でも一緒に仕事をしています。僕はいつも“お金に代えられない何か”ってことを言うんですけど、その言葉どおり、お金は残らず、代わりの“何か”ばかり残っています(笑)。でも、それが僕の財産です」
——今後、手掛けたい作品はあります?
「大のロック好きなので、一本でいいから音楽映画を作りたいですね。しかも35mmフィルムで。これまたお金にならなそうですけどね(笑)」
MASAKI KAI
甲斐真樹 ● 1965年、福岡県生まれ。株式会社スタイルジャム代表取締役。映画プロデューサー。近年製作した主な作品は『色即ぜねれいしょん』『eatrip』『サッド ヴァケイション』など。配給作には『イントゥ・ザ・ワイルド』『コントロール』『ポリス インサイド・アウト』などがある。現在、公開中の『今日と明日の間で』に続き、2月4日から本文中にも登場した『東京プレイボーイクラブ』が全国ロードショーとなる。
Text by Joe Yokomizo
Photographs by Kazuhiko Tawara






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