カルチャー CULTURE


Rock Freaks File.006 新井勝久(ブルーマングループ株式会社 代表取締役社長)

arai 01 Rock Freaks File.006 新井勝久(ブルーマングループ株式会社 代表取締役社長) 寝ても覚めても音楽LOVE……。
本企画では仕事やプライベートにおいて
“ロックな人生”を歩んでいる熱き人物を紹介する!

——ブルーマンをやるうえで専用劇場を建築してまでのロングラン公演。リスクはありませんか?

「日本のステージ・ビジネスは女性ファンで支えられています。それをまずは男性にも広げたかった。それには、まず公演自体が長期で存在しないとダメなんです。短期公演だと、どうしても従来のステージ・ファンだけのもので終わってしまいます。ただ、それをクリアすれば、ブルーマンは言葉の壁もないし、性別、年齢を超えてロングランできる要素がたくさん詰まっているんです。NYなどで10年以上のロングランの実績があるブルーマンを、もし東京で成功させられないならば、日本にはこうしたショー・ビジネスは根づかないだろうという思いでやっていますね。リスクはありますが、それを考えると何も始まりません」

——ブルーマンの魅力をひと言で表現すると?

「独特で自由な“発想”です。肉体を極限まで駆使するシルクドソレイユとは対極にあるような“驚き”や“喜び”がブルーマンにはあると思います」

——ロングラン公演でパフォーマーは、どうやってその緊張感を維持しているのでしょう?

「ブルーマングループは創設から20年以上経っています。そして、ブルーマン以外の演目をやっていません。そういう意思をパフォーマーはきちんと受け継いでいます。それと“ブルーマンはこうでなくちゃいけない”というのがなく、毎回お客さんと創りあげていく面白さがある。それもパフォーマーの大きなモチベーションになっていると思います」

©BMP blueman Rock Freaks File.006 新井勝久(ブルーマングループ株式会社 代表取締役社長)

世界で唯一の専用劇場「六本木ブルーマン・シアター」にて(写真左)。連日繰り広げられる“会場一体型”の熱きパフォーマンスは圧巻のひと言(右)。現在、全世界7都市で公演中で東京公演は来年3月31日で千秋楽を迎える。

——新井さんご自身は?

「“皆を引っ張っていく!”という強い想いです。今でもブルーマンを観るとエネルギーをもらえる。私は“ブルーマン”という、自分のすべてを打ち込めるものに出逢えました。“もうやりきった”というところに持っていくまでは、ひとりでも多くの人に観てもらうための環境を提供し続けたいですね」

——特に好きなシーンを教えてください。

「ブルーマンがDNAの二重らせんを映し出したスクリーンの中に消えていくシーン。哲学的で“自分って何なんだろう?”と考えさせられます」

——バンドによる生演奏も魅力ですよね!

「そこを褒められるとうれしいです。今はインターネット時代で動画を観ればパフォーマンスも音楽も体験はできる。でも、このブルーマンは劇場に来ないと体験できない。人や場所が醸し出すものがあって、それはやっぱり現場に行かないと体感できない。それって“ロックだな”って思うんです。やはりライヴは最高ですよ。生きている感じがする。それがまさに僕にとってのブルーマンですね」

blueman CD Rock Freaks File.006 新井勝久(ブルーマングループ株式会社 代表取締役社長)
『Audio』
ユニバーサル
発売中

KATSUHISA ARAI

新井勝久 ● 1965年、東京都生まれ。現在、ブルーマングループの代表取締役社長。以前、広告会社に勤務していた頃、ニューヨークにてブルーマンのパフォーマンスを観る。それがきっかけとなり、約6年の準備期間を経て、2007年に日本での公演を実現。当初2年間という期間限定公演だったが、2011年4月より新演目を加えてロングラン公演を再始動させた。
http://blueman.jp

Text by Joe Yokomizo
Photographs by Toshiichiro Hayashi


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