
極悪などと評される加藤ひさし(ヴォーカル)と古市コータロー(ギター)のポッドキャスト番組『池袋交差点24時』の人気も相まって、ここ数年、右肩上がりの好調ぶりを見せるザ・コレクターズ。8月にリリースされた18枚目のアルバム『地球の歩き方』も好評で、9月に行われた結成25周年を記念した野音ライヴも成功。そんな中、中心人物、加藤の51回目のバースディを記念した「Younger than yesterday~加藤ひさしバースデー・ライブ」が、誕生日当日の11月22日に鶯谷・東京キネマ倶楽部で行われた。前日にはメジャー・デビュー24周年を迎えた彼ら。ある意味、野音より濃いスペシャル・ライヴも当然ソールド・アウトとなり、大いに盛り上がった。
暗転すると、まずは古市が「(加藤への)最大のプレゼントはここにいるみんなです」と挨拶。ビートルズの「バースディ」が流れる中、投げキッスをしながら加藤がサブステージの階段を降りて登場。いきなり加藤がコレクターズ以前にやっていたTHE BIKEの「僕はひどいパラノイア」「みんな気をつけろ」の2連発と、ライヴはスペシャルに相応しいオープニングで幕を開けた。
それこそ「二十歳そこそこで書いた」と加藤が語るバイク時代の楽曲からは、若書きといったソングライターとしての青さが見え隠れ。その一方では、彼が紆余曲折を経ながらもモッズ・スピリットを軸に首尾一貫していることを再認識させられた。そうした思いはグリッターな輝きを放つ「東京虫バグズ」で確信となり、改めて点と点が太い線で結ばれるのを実感した。

軽快でダイナミックな演奏が続く。ライヴ・バンドとして定評のある彼らだが、特にこの日はオーソドックスなバンド・スタイルの醍醐味を存分に体感できた。4人がそれぞれの役割を果たしながら、エモーショナルに共鳴。加藤に捧げられた「Stay Cool! Stay Hip! Stay Young!」「今が最高!」のモータウン・ナンバー2連発は、心を躍らせ体を揺らした。「(コレクターズを)ずっとやります!」。古市の力強いMCに続く「GROOVE GLOBE」では、飽くなき野心が躍動。バンドとオーディエンスの特別な絆に裏打ちされた高揚感が、場内を支配した。
加藤曰く「彼らがいなかったら、自分は今ここにいなかった」と歌われたのは、ザ・フーの「恋のピンチヒッター」。顔を上向きに遠くを見つめてイントロを待つ加藤。そんな彼に「カッコ良くないよ(笑)」と古市。返す加藤も「ウッドストックやワイト島の風景が見えてた」。痛いカップルのような(?)盟友2人のやり取りは、やはり憎めない。だが、瑞々しいギター・イントロが鳴り響くと“太い線”はさらに長く濃く伸び、プレイの端々で25年のキャリアと初期衝動が交錯。何よりもロジャー・ダルトリーばりにマイクを振り回して歌う加藤が、無邪気に楽しそうだった。






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